広島・田村 松山直伝“脱力打法”で2安打!連日快音に「良い形だなと」 外野争いライバルに負けない
「広島紅白戦、白組2-6紅組」(11日、天福球場)
広島の田村俊介外野手(20)が11日、ライバルたちに負けじと連日のアピールに成功した。紅白戦に「2番・右翼」でスタメン出場し、3打数2安打の活躍を見せた。前日の紅白戦では右越えの二塁打でパワーを示していた若鯉。この日は技ありの安打で、剛柔兼ね備える姿を印象づけた。
若手のホープとして力を示し続けている。勢いそのままに田村のバットが止まらない。マルチ安打を記録し、2戦連続安打。「スタートしたばかりですけど、昨日今日と、しっかり結果が出ている。良いスタートというか、良い形だなと自分で思っています」と手応えをにじませた。
1打席目は力で押し切った。初回1死で高卒2年目の日高が投じた内角高めの直球に反応。バットを折られて詰まったものの、打球は右前で弾んだ。「インコース高めはピッチャーからしたら1番強いボール。折れてでもしっかり振った結果がヒットになったので、それは良かったかなと思います」と収穫を口にした。
四回2死で迎えた2打席目は対照的だった。変則左腕の長谷部に対して2球で追い込まれ、最後は変化球にタイミングを外されながらも、右手1本で右前に運んだ。対応力も存分に見せつける一打で2日連続のアピールに成功した。
今キャンプは「継続」をテーマに鍛錬。2年連続で自主トレをともにしたベテランの松山から伝授された“脱力打法”の浸透を図り続けている。朝山打撃コーチも「元々去年を見て、1軍のピッチャー相手でもそこそこできることは分かっている。いいものを持っているので、継続してくれればと思います」と信頼を寄せている。
外野の定位置を争う他の若手もアピールを続けているが、「自分の目標、描いているところにどれだけ近づけていけるかで頑張っているので、他の選手の結果は気にしてない」とキッパリ。15日スタートの沖縄キャンプからは対外試合も始まる。若武者のアピールは次の段階へと移っていく。





