広島 新井監督の目がキラキラ ポスト西川龍馬争う若手外野手がヒット競演 2安打二盗の久保ら「みんな、良いアピール」

 5回、新井監督(左後方)の前で中前タイムリーを放った久保(撮影・市尻達拡)
 2回、右越え三塁打を放った大盛
 1回、左前打を放った中村奨
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 「広島紅白戦、白組3-2紅組」(10日、天福球場)

 広島の新井貴浩監督(47)が10日、定位置を狙う若手外野手のそろい踏みアピールに目を細めた。この日、今年初の紅白戦が行われ、田村、中村貴、久保、中村奨、大盛、中村健が、それぞれ安打をマークして定位置奪取を猛アピール。ポスト西川龍馬の座を争う外野の定位置争いは、一気に激化の様相を呈してきた。

 バックネット前に陣取り、戦況を見つめる新井監督の目が光った。その視線の先には、持ち味を出そうと必死にアピールする選手たち。その中でも目立ったのは、若手外野手たちの躍動だった。指揮官は充実の表情で紅白戦を振り返った。

 「みんながみんな、良いアピールしてくれた。いい1日だったですね。ファームから来た大盛も結果を出しましたし、すごく良い紅白戦だったと思います」

 特に新井監督の目を引いたのは大卒2年目の久保。「1番・左翼」でスタメン出場すると、初回にいきなり森から詰まりながらも右前打。五回にはアドゥワから中前適時打を放ち、二盗も決めた。指揮官は「彼にはやっぱり打つだけじゃなしに走攻守三拍子期待しているし、それだけのポテンシャルを持った選手だと思う。失敗してもいいから、どんどんいきなさいと言っているし、いいんじゃないですか。実戦の中で成長していってもらえればいいですね」とうなずいた。

 昨年まで不動のレギュラーだった西川龍馬がFA移籍したことによって、外野の1枠が空いた。久保自身、まだ1軍での出場すらないものの「龍馬さんが抜けて、外野手の1枠が空いた。何とか自分も食らい付いて、首脳陣にアピールしたいなと思う」と鼻息が荒い。

 久保以外にも、この日は今季から外野手登録の中村奨が初回に痛烈な左前打を放つと、高卒3年目の田村は先制の右越え適時二塁打。中村健も左翼へ二塁打とし、8日のシート打撃で2安打を放っていた中村貴に至っては3安打をマークした。

 2軍から合流した大盛も右越えの三塁打でアピール合戦に参戦。ファームの選手にも分け隔てなく、チャンスを与える新井監督の期待に応え、大盛は「2軍キャンプって決まった時から、(15日からの1軍)沖縄キャンプに向けて頑張るしかないと思っていた。外野は打てないと出られないと思っている」と気を引き締めた。

 指揮官同様、朝山打撃コーチも「みんなにチャンスがあるので、どんどんアピールしてほしい」とさらなるサバイバルを期待する。今年初実戦から火花が散った外野の定位置争い。2軍でじっくり調整している秋山や野間の実績組も、うかうかしていられない。

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