カープ末包「大外まくり」で開幕スタメンに 左膝負傷も自然な足取りで日南入り「重傷な感じではない」

 宿舎に到着し思いを語る末包
 キャンプに合流するため日南に到着した末包(撮影・市尻達拡)
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 左膝内側半月板損傷で1軍キャンプメンバーから外れていた広島の末包昇大外野手(27)が5日、6日から宮崎県日南市でキャンプを行う2軍本隊と現地に入った。今後はリハビリ組で調整していく。4番候補は重傷を否定し、レギュラー争いに向けて「大外からまくる」と気合を入れた。開幕スタメンにも意欲を見せ、2月中の完全復帰を目指す。

 強烈な“末脚”を見せる意気込みだ。末包はキャンプ地に到着してバスを降りると、自然な足取りで宿舎に入った。

 足をひきずっていた1日のキャンプ初日とは見違える姿だ。笑顔も多い。「絶望的だったらさすがにショックですけど絶望的でもないんで。今はできることをやって、僕なりに大外からまくりたいと思います」と鼻息荒く、前だけを見据えた。

 1月29日の合同自主トレ中、ノックで送球した際に左膝に痛みが走った。1日に病院で診察を受け、2日からは上半身のみの練習メニューを再開。左膝には社会人時代から度々痛みがあったと言い、「元々あったやつがちょっと悪化したって感じなんです。新たに大きなケガをしましたという感じではないので。だから僕はそこまで深刻には考えてないです」と胸の内を明かした。

 現在は椅子に座った状態でのティー打撃、キャッチボールなどで汗を流している。来週中にはエアロバイクでのトレーニングも再開する予定だ。探り探りで状態を上げていくことになる中、「希望的観測ですけど、2月中には全部できたらなと思ってます。言えば勝負の1カ月」と完全復帰への理想を掲げた。

 その先に見据えるのが、開幕スタメンの座だ。オフには西川が国内FA権を行使してオリックスへ移籍したことで、外野の定位置が一つ空いている。

 末包はキャンプ序盤でのアピール機会は失ったものの、まだ時間は残されている。昨季は65試合の出場ながら11本塁打、27打点で能力の片りんを見せた大砲。「もちろん開幕に間に合わせたいと思っています。僕の感じではそんな重傷な感じではないので、焦らず焦りながら頑張りたいと思います」と力を込めた。

 負傷して離脱が決まった際には周囲から「もったいない」という声も聞こえてきた。「そういう声も全部力に変えて、見返したい。閉幕した時に『そういえばそんなこともあったな』と言われるように、みんながケガを忘れるような活躍をしたいと思います」。レギュラー争いのレースは、まだゲートが開いたばかり。出遅れを糧にして、目標に向かって最短ルートを駆け抜ける。

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