【安仁屋宗八氏の眼】広島・新井采配ことごとく的中 起用する監督と、応える選手 チーム状態は阪神と互角に戦える
「JERA CSセ・ファーストS・第2戦、広島東洋カープ4-2横浜DeNAベイスターズ」(15日、マツダスタジアム)
広島が2連勝でCSファーストSを突破。18日から行われる王者・阪神とのCSファイナルS進出を決めた。同点の八回に菊池、野間の連打と犠打野選で無死満塁とし、代打・田中の右前適時打で勝ち越し、1死後、秋山の犠飛で加点した。初戦に続いて新井監督の継投策、代打策的中にデイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏は「采配に応える選手。阪神と互角の戦いができる」と絶賛した。
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さすがはセ・リーグの上位を争った2チームの戦いだけあって、胃が痛くなるような競った、見応えある2試合だった。その上でカープが連勝したというのはファンにとってもたまらない2日間になったと思う。
勝因の一つとして、選手起用がことごとく的中した新井監督の采配を挙げたい。前日は勝負所で羽月を三盗させ、流れを呼び込んだ。この日の六回には代打・末包が貴重な本塁打を放ち、難敵・今永を攻略した。
起用する監督と、応える選手との姿から「家族」、「絆」というものが伝わってきた。試合に出ている選手もベンチにいる選手も気持ちが一つになっていたからこその“全員での勝利”だ。
先発投手は立ち上がりから全力で飛ばし、野手が縦横無尽にグラウンドを駆ける。現状、ファイナルで戦う阪神と互角の戦いができるチーム状態だ。敵地で気後れせずまず初戦を取ることができれば“1勝1敗”の五分となり、優位に立てるのではないか。





