広島・新井監督 9四球を勝利につなげられず「私が反省したい」 2位死守へ残り2戦でDeNAと1差 30日こそ勝つ!

 「広島東洋カープ1-4中日ドラゴンズ」(29日、マツダスタジアム)

 広島は打線が3安打1得点に終わって敗れた。五回以降に4度も得点圏に走者を置きながら、あと1本が出なかった。2位を確定できず、3位・DeNAが勝利したため1ゲーム差に迫られた。ただ、30日の阪神戦に勝って、DeNAがヤクルトに敗れるか引き分けで2位が確定する。CSファーストSの相手はDeNAに決定。本拠地開催を目指し、勝利を目指す。

 球場が大きなため息に包まれた。1点を返して迎えた九回2死。小園が右飛に打ち取られて試合が終わった。2位死守に勝利が求められる一戦で喫した黒星。計9個もらった四球を勝利に結びつけることができなかった。

 「きょうは四球9つ?みんなが粘って四球を取ってくれた中で、それを得点に結びつけられなかった。そこは私が反省したい」。新井監督は悔しさをかみしめながら言葉を絞り出した。

 中盤の得点機であと一本が出なかった。0-3の五回。「ここだと思って、勝負に出た」。2死一塁では森下に代わり代打・マクブルームを送った。右腕は五回までに3点を失いながらも球数は79球と少なかったが、指揮官は攻めた。

 助っ人が四球を選ぶと、続く小園も四球で2死満塁。新井監督はここでも上本に代打・松山を送った。だが、今季勝負強い打撃でチームに貢献してきたベテランは、仲地に二ゴロに打ち取られた。

 六、七回も四球絡みで得点圏に走者を進めた。「選手も硬いでしょ。勝たなきゃ勝たなきゃ、やらなきゃ、やらなきゃが強過ぎた」と朝山打撃コーチ。追いかける展開であと一本が出ず、気持ちが空回りした。

 3位・DeNAが勝利したため、1ゲーム差に縮められた。ただ、広島が30日の阪神戦に勝って、DeNAがヤクルト戦に負けるか引き分けで2位が決まる。

 左ふくらはぎの死球から3試合ぶりに「6番・中堅」でスタメン復帰した秋山は2四球を奪い、後続へつなげた。本拠地で開催される30日の阪神戦へ向け「出塁したりとかやることは変わらないので、しっかりやっていければいいかなと思う」と前を向いた。

 朝山コーチも「次につなごうという意思が四球につながっている。気を抜いているやつもいないし、もうそこは全員で頑張る。自力で勝って(2位を)決められるように」と力を込めた。今度こそ笑顔で終えるため、ナインは一丸でグラウンドに立つ。

 ◆30日勝利なら 広島が30日の阪神戦に勝ち、DeNAが同日のヤクルト戦に引き分け以下なら、広島の2位が決定する。DeNAが引き分けの場合、広島が残り1試合に敗れDeNAが残り2戦全勝すると、両チームとも同じ勝敗で勝率・53237。勝率と勝利数で並んだ場合、セ・リーグでは当該球団間の対戦勝率が高い方が順位優先となるため、広島が今季DeNA戦で勝ち越していることから上位となる。

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