広島に朗報 秋山が全体練習に参加「あれぐらいは怖さはない」 29日スタメン復帰支障なし
左ふくらはぎへの死球から2試合に欠場した広島・秋山翔吾外野手(35)が28日、マツダスタジアムで行われた全体練習に参加。29日・中日戦(マツダ)からのスタメン復帰へ問題のないところをアピールした。DeNAの勝敗次第ではきょうにもCSの本拠地開催が決まる。秋山がカープファンに吉報を届ける。
秋山は死球禍の影響をまったく感じさせない動きを見せた。スパイクを着用しての打撃練習では左右に打ち分け快音を連発。外野に場所を移してのダッシュや打球を追う姿にもいつも通りのキレを見せていた。
「まったく怖さがないわけではないですけど。あれぐらいのことは動いても怖さはない。きょうの確認作業は滞りなくできた。安心材料ですね」
これにより29日・中日戦からのスタメン復帰へ支障はなくなった。チームにとっては朗報だ。
23日・巨人戦(東京ド)で本塁打を放った次の打席で今村から左ふくらはぎに死球を受け途中交代。大事を取って2試合を欠場した。
シーズンも残り3試合となった。DeNA次第ではきょう29日にも2位が確定、CSの本拠地開催権を得る。
「もちろん出たい。やっぱりビジターは戦いづらさがある。ホームで戦って勝っていけば勢いも違う。どこの球場へ行ってもやっぱり赤は目立ちますから。そういう人たちが多ければ多いほど僕らも励みになる」
一時は苦しんだ打撃も復調に手応えを感じている。
「ヤクルト戦の四球を取れてから打席の感じが変わりました。ファーストストライクを打たなきゃいけない、三振をしたくないというのが消えました」
14日・ヤクルト戦(神宮)の八回に代打で石山から選んだ四球がきっかけだったと話す。確かに次の試合から4試合連続安打。四球から糸口をつかむとは日米通算1633安打の男ならではだろう。
「野間みたいに(ボールを)見ていくこと、出塁への執着心は(故障離脱で)いなくなってからも頭の中にイメージがある。いいものを見せてもらったなと思います」
前を打っていた野間は簡単に手を出さなかった。ファウルで粘り、四球でもなんとか出塁しようという姿勢が、かつて西武時代には最強の1番として躍動していた自分を思い出させてくれた。足に不安もない。打撃職人がラストスパートをけん引する。
◆広島2位確定は最短29日 広島は最短29日に2位が確定する。同日は広島は中日、DeNAは阪神と対戦。条件は広島○、DeNA△か●。もしくは広島△、DeNA●。広島○で残り2戦全敗だと74勝65敗4分け。一方、DeNA△で残り3戦全勝だと、広島と同じ勝敗成績で両チームとも勝率.53237となるが、勝率と勝利数で並んだ場合、セ・リーグでは当該球団間の対戦勝率が高い方が順位優先となるため、広島が今季DeNA戦で勝ち越していることから上位となる。




