「プロで必要なこと教えてくれた」 カープ大瀬良が振り返る9年前の白星とは

 「横浜DeNAベイスターズ2-5広島東洋カープ」(23日、横浜スタジアム)

 広島・大瀬良大地投手(32)がプロ通算80勝目を挙げた。右腕が最も印象深い白星に挙げるのは、1年目にマークしたプロ初勝利。大瀬良が「いろんな思いを学ばせてもらった」とその白星を振り返る理由とは。

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 長い時間が経過しても、スタートラインに立った日の記憶が財産になっている。この日で80勝。大瀬良に、その中で最も印象深い白星は?と尋ねた。すると「初勝利かな。うん」と数秒の間を置き、2014年4月16日・阪神戦で記録したプロ初勝利を挙げた。

 プロ初登板初先発は同2日・ヤクルト戦。7回2失点で勝利投手の権利を手にしたが、中継ぎ陣が同点に追い付かれて勝敗は付かなかった。続く9日・巨人戦は7回3失点で初黒星。2試合に先発し、自身3試合で待望の1勝目をつかんだ。

 オープン戦では「とんでもないところに来たな」とプロのレベルの高さを痛感した。プロ初登板初勝利なら最高の形だったはず。だが“プロ1勝目”まで時間を要したことに意味があったと、心から思える。

 「『一つ勝つことがこんなに難しいんだな』という思いで初勝利ができた。ポンポンポンと勝てていたら、もしかすると1勝目の喜びはそこまでなかったかもしれない。難しさ、苦しさ、悔しさを知って勝てた。いろんな思いを学ばせてもらった」

 簡単には勝たせてくれない。だからこそ前を向いて努力を重ねていく。プロで生き抜くために必要な要素を教えてくれた、9年前の白星。それは単なる80勝の出発点ではなく、大瀬良の礎になっている。(デイリースポーツ広島担当・向 亮祐)

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