広島・ドラ3益田 2回完全デビュー 村上らねじ伏せた!3連続含む4奪三振 新井監督「投げっぷりも堂々としていた」
「東京ヤクルトスワローズ13-3広島東洋カープ」(10日、神宮球場)
力でねじ伏せたデビュー戦だ。直球は自己最速タイの155キロを計測し、落差のあるフォークも威力十分だった。広島・益田が3者連続三振を含む4三振を奪い、2回無安打無失点。大敗の中、完全投球でまぶしい光を放った。
「良い緊張感の中で自分の投球ができた」
四回に出番が来た。先頭は村上だ。直球で追い込み、カウント2-2からフォークで空振り三振。プロ入り前、東京ガス時代の練習試合でも空振り三振に斬っており“2試合連続三振”を奪った。
「素晴らしい打者と良い対戦ができて自信になりますし、(状態が)悪くても抑えられるようになりたい」。手応えを感じ取った6球だった。
五回も全力で腕を振り抜きツバメ打線を封じた。この日初昇格し、示した存在感。新井監督は「良いものを見せてくれた。投げっぷりも堂々としていた」とうなずいた。
昨秋ドラフトで3位指名を受け、即戦力として期待されながら開幕1軍を逃した。「夏場まで自分の投球ができなくて焦りもあった」と益田。信念を持って固めてきたフォームなどが、ようやく花を咲かせた。
「これを継続していきたい。チャンスをいただいたら、その日の100%の力を出せたら」。救援陣の立て直しへ、新しく、力強い戦力が加わった。
◆益田 武尚(ますだ・たけひさ)1998年10月6日生まれ、24歳。福岡県出身。175センチ、83キロ。右投げ右打ち。投手。背番号26。嘉穂から北九州市大を経て東京ガスでは21年都市対抗野球優勝、22年同準優勝に貢献。22年度ドラフト3位入団。





