広島・秋山 西川離脱にチーム一丸“スクラム” 15日から1ゲーム差の2位・DeNA戦「みんなが補えるような気持ちを」

 広島・秋山翔吾外野手(35)が14日、前半戦最後のカードを前に、チーム全体で“スクラム”を組む重要性を示した。15日からは1ゲーム差で追う2位・DeNAとの3連戦が待つ。西川が離脱している状況も踏まえ、各自でカバーし合って勝ちに行く姿勢を強調。出番が巡る若手へのサポートも誓った。

 重要なピースが欠けても悲観的になる必要は全くない。4年ぶりに巨人戦の3カード連続勝ち越しを決め、前半戦も最後の3連戦を残すのみ。特に13日の巨人戦は延長十一回の熱戦を勝ち切り、勢いに乗った。秋山は他球団の現状に目を移しながら、自チームにもメッセージを送った。

 「阪神は近本君、ジャイアンツは坂本が抜けても(ゲーム差が)詰まっている状況。1人抜けてこぼれていくようなチームの雰囲気だといけない。出た選手は思い切ってやるだけ」。主力不在でもライバルチームは失速しておらず、広島も踏ん張り時を迎えている。

 4番に座る西川が「右脇腹の肉離れ」で12日に出場選手登録を抹消。菊池も2戦続けてスタメンを外れた。替えの効かない穴を埋めるためには、支え合いの精神が肝要。「みんなが、どこかで補えるような気持ちを持っていればいい。それでやっていくしかない」と全員で“スクラム”を組み、DeNAに立ち向かう姿勢を示した。

 その西川が務めてきた左翼のポジションに、12日は末包、13日は大盛が入った。常時レギュラーとして出場していない選手。若手には臆することなく、攻める気持ちを忘れてほしくない思いがある。

 12日の巨人戦は九回2死で、岡本和が放った左翼線への打球を大盛が素早く処理。矢野-上本と流れるような中継プレーで、二塁を狙った打者走者を刺した。「どんどん自分の特長を出して。できないことを見るより、できることをやってくれればいい」と自信を持ってプレーする姿を求めた。

 そして心に迷いが生じた際には、背中を押すことも役割だと自覚する。「何かちょっと『しんどそうだな』という顔をしている時に助けてあげられれば。アドバイスというよりは、求められたら答えられる状態でいいかな」。全てはチームが勝つため。頼れる先輩として寄り添っていく。

 自身は13日の同戦で3安打し、打撃の状態は上向き。「自分のことを考えて一生懸命やってくれればいい。それがチームのプラスになると思う」と秋山。手を取り合って笑顔でシーズンを折り返す。

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