広島に痛恨事 試合途中で4番1番が負傷交代 西川は「ごまかしていた」右脇腹 菊池の死球「ちょっと当たり方が」

 6回、右腕に死球を受け、しゃがみ込む菊池(撮影・伊藤笙子)
 6回、左飛に倒れ、うつむきながらベンチに戻る西川(撮影・伊藤笙子)
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 「巨人4-0広島」(11日、東京ドーム)

 広島は今季9度目の完封負けで4位・巨人に0・5ゲーム差に迫られた。心配なのは途中交代した2人の主力選手だ。西川龍馬外野手(28)が六回の打席で右脇腹に違和感を訴え、その裏の守備から退いた。六回に右前腕へ死球を受けた菊池涼介内野手(33)も八回に代打を送られた。両選手とも12日の出場は不透明で離脱となれば大きな痛手。チームに暗雲が垂れこめた。

 主力の交代を告げるアナウンスが敵地に響く。六回表の攻撃後。西川の姿がグラウンドから消えた。チームも巨人投手陣の前に得点を奪えず、今季9度目の完封負け。4番打者の途中交代という緊急事態が、敗戦に重苦しさを加えた。

 西川は六回2死一、三塁で左飛に凡退。スイングした後に右脇腹を手で押さえるそぶりを見せた。ベンチに戻ると駆け寄った新井監督と言葉を交わし、そのままベンチ裏へ引き揚げた。

 西川は試合後、通路を歩きながら「(先週の)阪神戦からずっと、ごまかしてやっていたんです。それがちょっと強くなった感じ。だから、いったん様子を見て」と明かした。12日の出場については「あした朝、起きてからですね」とだけ話し、球場を後にした。

 新井監督は「スイング時に少し痛めたように感じたので代えました」と説明。今後については「あすの状態を確認してから。きょうの段階では何とも言えない」と現時点で不透明であることを強調した。

 西川はこの日の試合前に「マイナビオールスターゲーム2023」の補充選手に選出。ここまで両リーグトップの99安打と快音を積み重ね、開幕から打線をけん引してきた。チームトップの打率・327、40打点で、8本塁打もデビッドソンと並んでトップタイ。もしも離脱となれば“チーム三冠王”を欠いた戦いを強いられ、緊急事態を迎えることになる。

 さらに六回1死では菊池が右前腕に死球。プレーは続行したが、打席が巡った八回には代打を送られた。「ちょっと当たり方がね。自分から(スイングしに)行っているし、全部吸収していたから。キクも、あすの様子を見て、になると思う」と指揮官は神妙な面持ちで見通しを語った。

 投打で見せ場をつくれず、チームは直近6試合で3度目の完封負け。4位・巨人には0・5ゲーム差に迫られた。リードオフマンと4番のアクシデント。今はただ、軽症を祈るしかない。

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