「広島３－２巨人」（２５日、マツダスタジアム）

　広島が３位に浮上した。先発・森翔平投手が今季初先発で初勝利を挙げ、デイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「チームにも大きなプラス」と今後の好材料を指摘した。

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　夏場にさしかかり、投手陣に疲れが出始める時期。ここで、今季初先発の森が白星を挙げたことは、チームにも大きなプラスとなる。

　ここまでの森は、制球力と向かっていく気持ちの部分が課題と見ていた。この日はまず、細かい制球よりもとにかくストライクを先行させることを優先させて、巨人打線に「おやっ」と思わせることができた。

　課題の一つ、向かっていく、という面を克服した姿でもある。もちろん巨人も一回り後はタイミング主体で強く振る、という対策を立て、捉え始めた。

　しかしそこで、坂倉が序盤に見せなかった、時折インコースを突くという配球で失点を最少限にとどめた。

　２番手以降も大道、栗林らが「ヒットはＯＫ」という粘り強い投球でリードを守り抜いた。

　これが四球出塁になれば嫌な流れになるもので、森の配球に工夫を凝らしたり、救援陣にいい割り切りをさせられた捕手・坂倉の成長も見られた試合となった。