カープ堂林 1分け挟み12連勝の不敗弾 前夜4タコもスタメンで奮起「チャンスをいただいた」

 「広島3-1巨人」(24日、マツダスタジアム)

 プリンスのひと振りが、空気を見事に変えて見せた。プレーボールから巨人先発・メンデスの前に7人連続凡退。三回1死となって打席に向かった広島・堂林翔太外野手(31)は、カウント1-2と追い込まれて投げ込んできたやや甘めの直球を見逃さなかった。

 ライナー性の打球は、左翼席中段で弾む先制4号ソロとなった。

 ふつふつと湧き上がる思いをバットに込めた。前日、5番でのスタメン抜てきも4打数無安打。勝利を呼び込めず「しょうもないバッティングをしてしまった」。しかし新井監督は「たまのスタメンでなかなか打てるもんじゃない」と堂林を見限ることなく「普通に」スタメン起用した。

 打順こそ8番に下がったが「チャンスをいただいた」。ここで取り返すしかないという執念の一振りは「打った瞬間でしたね」(新井監督)と指揮官を大いに喜ばせた。

 堂林のアーチの先には「勝利」の二文字がいつも待っている。この一撃を契機に、打線が活気づき、メンデスを四回途中でKOした。これで本塁打を放った試合は1分け挟んで12連勝となった。「自分ではよく分からないです」という見えない力だが、強烈な戦力でもある。

 いかに継続し、伸ばしていくか。「とにかく出たところで最高の結果を出せるよう、準備していくだけです」。ひたすらぶれることなく、牙を研ぎ続ける。

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