広島・九里 同点直後に被弾「僕の投げミス」 今季最多9K7回3失点の力投も悔やむ

 「広島3-5巨人」(23日、マツダスタジアム)

 ぼうぜんと打球の行方を見つめるしかなかった。7回3失点という内容に、広島・九里亜蓮投手は一切満足することなく唇をかんだ。リーグ戦再開初戦を託されたマウンド。勝利に導くことができなかった事実を受け止め、「勝ちにつながるような投球ができれば良かったけど、それができなかったので悔しい」と敗戦の責任を一身に背負い込んだ。

 味方が同点に追い付いた直後の四回だ。先頭・岡本和へ投じた2球目、内角低めに沈むツーシームを完璧に運ばれた。白球は左翼上段のコンコースに着弾する特大の一発。この被弾が結果的に最後まで響き、「あそこは僕の投げミス。そういうところは、しっかり反省したい」と次戦以降の修正を誓った。

 交流戦では3戦2勝、防御率0・86と出色の成績を収めた。黒星を喫したのは5月17日・DeNA戦以来、約1カ月ぶり。それ以降は5試合続けて7回以上を投げ、役目を果たしてきた。

 この日も初回に岡本和に左犠飛、二回2死から吉川にソロを浴びたが、今季最多9奪三振で106球の力投。新井監督も「そんなに調子がいい方ではなかったけど、粘りながら試合をつくってくれた」と及第点の評価を与えた。「勝ち切れる投球ができるように、またやっていかないといけない」と九里。黒星の重みに耐え、次のマウンドは笑顔で終える。

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