カープ森下「ほんと最低限」納得できぬ7回3失点 連続イニング0封も15でストップ

 「ロッテ5-4広島」(10日、ZOZOマリンスタジアム)

 7回3失点。数字だけを見れば先発の役割を十分に果たしているが、広島・森下暢仁投手(25)は納得していなかった。

 「ほんと最低限なんですけど、先頭打者を出したりとか、毎回走者を出してしまってる。そこはどうにかしたかった」

 何度も先行を許す苦しい展開だった。二回には角中に一発を浴び、3試合にまたがる連続イニング無失点は15でストップ。三回には中村奨に適時打、六回は角中に犠飛。それでも打線がその都度、追いつき、七回は逆転してくれた。

 だからこそ、自身の最後のイニングとなった七回は一層気持ちが入った。岡を3球三振、池田はカーブで打ち取り、最後は藤岡を空振り三振に斬り、意地を見せた。

 「何回も同点に追いついてもらってますし、それで自分が逆転されてる展開だったので。逆転してもらった回だったので、何とか抑えて終わりたいなと思いました」

 リリーフ陣が打ち込まれて3勝目はならなかった。それでも今季は登板した6試合すべてでクオリティースタート(QS=6回以上自責点3以下)を記録する安定ぶりは森下ならでは。新井監督は「よく粘ってくれた。粘った中でゲームを作ってくれた」とねぎらった。次こそ自らの手で勝利を導く。

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