カープ秋山 両リーグ最速70安打 チーム浮上へ「やることは変えることなく、そのままやればいい」

 「広島2-3ソフトバンク」(4日、マツダスタジアム)

 緑の芝生の上で白球がはずんだ。チームが目指す攻撃の形で奪った1点だ。初回1死三塁で広島・秋山翔吾外野手(35)が先制の中前適時打を放った。

 「矢野が打撃でも走塁でも積極的にいってくれたので、追い込まれていたけど何とか前に飛ばそうと思い切っていった」

 1死一塁から矢野が二盗。甲斐の悪送球で三塁へ進んだ。「ああいう展開はチームとして増やしていきたかったことだと思う」。機動力を絡め、好機を広げた場面。理想の展開で勝負強さを発揮した。チームは中盤以降の得点機であと1本が出ず、ソフトバンクとの3連戦は1勝2敗と負け越し。それでも新井監督は「差ですか?感じていない」と言い切った。

 5日の移動日を挟み6日からは敵地で日本ハム戦。新球場のエスコンフィールド北海道で戦うのも、これが初めてになる。秋山はこれまで通り、凡事徹底を貫くことが勝利への道だと力を込めた。

 「自分たちのやりたいこと、やることは変えることなく、そのままやればいいと思う。いい球場だなというだけではなく、勝つために行っているというのだけでやれば」

 この日の1本で今季の安打数は、両リーグ最速の70本に到達した。勝利を目指し、秋山は打席に立ち続ける。

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