阪神に連敗で貯金0の広島 新井監督「本当によく頑張った」 長期遠征は7勝5敗

 「阪神4-1広島」(21日、甲子園球場)

 広島は打線がつながりを欠いて敗戦。貯金がなくなり、4月24日以来となる4位に転落した。阪神との3連戦はカード初戦を白星で飾りながら2連敗。2カード連続の負け越しとなった。ただ、2週間に及んだ長期遠征は7勝5敗と勝ち越しで終え、新井監督は「本当によく頑張った」と選手をたたえた。23日からはマツダスタジアムに戻って中日、ヤクルトと6連戦。地元で仕切り直す。

 視界に捉えた虎の背中が遠のいていく。終盤に突き放されての連敗が悔しい。割れんばかりの大歓声が甲子園に響く中、三塁ベンチが重く沈む。6安打1得点と打線に活気がなく、4位に転落。2試合続けて連打が一度も出ない状況に、もどかしさが募る。それでも新井監督は「そう簡単にはね、連打って難しいと思う」と淡々とした表情で敗戦を受け止めた。

 力強い直球が真骨頂の相手先発・才木の前にあと一本が出ない。二回は2死二塁と攻め立てるも、林が空振り三振。続く三回は先頭・矢野が左翼線二塁打で好機を演出したが、アンダーソンの送りバント失敗(結果は三振)でリズムが途切れた。

 2点を追う六回は先頭・菊池が左前打で出塁するも、続く中村貴が二ゴロ併殺。七回に1点を返し、1-2となった八回は3番手の岩貞に対し、1死一塁から代打・堂林が三ゴロ併殺に打ち取られた。先頭打者は5度も出塁。反撃の機運は高まったが、試合を通して停滞ムードを振り払えなかった。

 特に六回と八回は先頭打者が出塁した中、強攻策で無得点。指揮官は「そういう日もあれば(犠打ではなく強攻で)つながる日もある。相手投手、打者との兼ね合いがある。こちらが『どんどんいけ』と指示しているから、これはベンチが受け止める」と、積極攻撃が奏功しなかった責任を背負った。

 先発・アンダーソンは4回1/3を2失点(自責点1)。五回は近本との対戦中に体がつり、ベンチに戻って治療を受けた。再びマウンドに上がったものの、その後は安打と四球を与え降板。新井監督は次回登板への影響に「大丈夫でしょう」と強調した。

 9日から始まった4カード連続ビジターゲームは4連勝発進。最後は連敗で幕を閉じたが、トータルで7勝5敗と白星が上回った。

 新井監督は「この2週間、選手は本当によく頑張ったと思います」とタフな環境で必死に戦ったナインをたたえた。23日からは5日・阪神戦以来となるマツダスタジアムでの試合が待つ。勝率5割からの再スタート。一戦必勝で流れを変える。

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