【安仁屋宗八氏の眼】広島 助っ人不振が続くなら「休ませる手もある」

 「広島3-2中日」(27日、マツダスタジアム)

 広島は延長十二回2死満塁から韮沢が押し出し四球、サヨナラ勝ちを収めた。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)は、先発・九里の投球を「100点満点」とする一方で、「打線の繋がり」を求め提言する。

  ◇  ◇

 九里は文句なし、100点満点の投球だった。五回、先頭打者を敵失で出塁させ、20イニングぶりの失点(自責0)となったが、これは守りの問題。今季初登板(4日、阪神戦、五回途中4失点降板)の反省から、尻上がりによくなってきている。

 この日もそうだが、自信を持ってストライク先行で投げられているため四死球で崩れることもない。これほどの投球に、勝利で報いてやりたかった。

 そのためにはやはり、援護が必要で、打線の繋がりが欠かせない。しかし現状は菊池、秋山が引っ張っているが、特にマクブルーム、デビッドソンのところで分断されるケースが多い。この日はマクブルームに適時打が出たが、不振が続くようであれば、リフレッシュとやる気喚起両面の意味を込めて休ませる手もあるように感じる。

 通算1500安打の菊池はここまでよく頑張ってきたと思うが、この日5安打したとおり、まだまだ通過点。これからもヒットを重ねてチームを引っ張っていって欲しい。

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