広島主砲にやっと出た マクブルームお待たせ1号 開幕19試合71打席目ついに快音
「広島3-4DeNA」(23日、マツダスタジアム)
打球の着弾点は、打った瞬間に分かった。チームもファンも待ちに待った、4番のアーチ。広島のライアン・マクブルーム内野手(31)が今季71打席目で一時同点となる1号ソロ。「シンプルに、高めのストライクが来れば積極的に(振る)という意識でした」と快音を振り返った。
1点を追う七回だ。代わったばかりのエスコバーの151キロ直球を完璧に捉えた。速球が持ち味の相手左腕から、左翼スタンド上段に突き刺さる一発。「エスコバーとは何回も対戦していて素晴らしい投手。速い真っすぐを投げてくると分かっているので、それに振り遅れないように準備はしていた」。狙い澄ました上で、力と力の勝負を制した姿が頼もしく映った。
開幕から18試合ノーアーチ。それでも焦りは全くと言っていいほどなかった。「ホームランというのは、いつか必ず出るモノだと分かっている。シーズンはまだまだ始まったばかりで長い。それよりもチームの勝ちに貢献することを念頭に置いてやっている」と献身的な姿勢は崩さない。
新井監督も「完璧な、いい本塁打だったと思います」と目を細めた。次戦に向け「しっかり対策して試合に勝つという意識でやっていきたい」と闘志を燃やした主砲。打線の中心として勝利につながる一打を求めていく。




