広島・九里 8回0封で竜圧倒 カープ5連勝!貯金1 原点回帰で初勝利、藤井ヘッド「自分の球を信じて放りなさい」

 先発し、力投する九里(撮影・田中太一)
 今季初勝利を挙げ、ポーズを決める九里
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 「中日1-4広島」(11日、バンテリンドーム)

 広島の九里亜蓮投手(31)が、8回4安打、無失点で今季初勝利を手にした。安定した制球力を武器に、強気に攻めて7奪三振の力投。これで中日相手には5連勝となった。チームは開幕4連敗後、5連勝で新井監督就任後初となる貯金「1」。単独3位に浮上した。

 敵地のマウンドは九里のものだった。八回。代打攻勢で右腕攻略を目指した中日攻撃陣を3者連続空振り三振に斬った。8回4安打7奪三振無失点。攻めの投球でつかみ取った今季初白星だ。

 「チームが連勝していたし流れを途切れさせないように、チームが勝てればいいと思っていた。その結果が0点になってよかった」

 ストライクゾーンで積極的に勝負した。先頭打者の出塁を許した二回無死一塁は、高橋周を高めの直球で二ゴロ併殺打。わずか1球でピンチ拡大を防いだ。2死から連打を浴びて一、二塁となった六回でも同様。ストライク先行で、細川を追い込み二飛に打ち取った。

 これで中日戦は21年5月8日から9試合に登板し、負けなしの5連勝。竜キラーぶりを発揮した。八回を投げ終えて97球で降板。攻めの投球を証明する球数の少なさだ。新井監督も「前回登板から反省して修正がしっかりできていた。きょうの投球が彼本来の投球。ナイスピッチング」とたたえた。

 原点回帰して迎えた登板だった。今季初登板となった4日の阪神戦は、4回1/34安打4失点(自責点2)。四球は6個を数えていた。登板後、藤井ヘッドコーチと言葉を交わした。ストライクゾーンで勝負する投球が持ち味ながら、攻めていないように見えたという同ヘッド。「すごく歯がゆかった。大丈夫かな?と思って放っているように見えたから。自分の球を信じて放りなさい、そこだけ見とくわと言いました」と明かす。

 その言葉に右腕は強く背中を押され、自分の武器を再認識した。気持ちを新たに全力で腕を振り抜き、勝利への道をつくった。

 チームは開幕4連敗後5連勝。今季初の貯金「1」で単独3位に浮上した。「変に気負い過ぎず、自分の投球を表現できれば最低限の仕事ができると思っている。継続してやっていきたい」と九里。チームの5連勝全てで、先発投手に勝ち星がついた。安定した投球が新井鯉の連勝街道を延ばしている。

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