カープ玉村 先頭初球被弾も動じず七回途中1失点の好投「普通です」 次の誕生日登板は「普通」「期待しない」
「広島4-2巨人」(9日、マツダスタジアム)
オコエに初球先頭打者本塁打。広島・玉村昇悟投手(21)はこれで目が覚めた。
「衝突、事故っていうか。初球真っすぐ待っている中で甘い球がいってしまった。ちゃんとしなアカンなと」
動じることはなかった。三者凡退は四回の1度だけ。走者を出しながらも失点は許さない。持ち味の粘りの投球で七回途中まで投げ今季初勝利を手にした。
「腹くくって投げただけ。普通というか。特別良くもなく悪くもなく。普通です。欲張らずに自分の投球を。坂倉さんのリード通りに投げるだけでした」
今年に入って口癖のように繰り返す「普通」という言葉。昨季の反省から来ている。プロ2年目の一昨年に4勝を挙げた。オフには同じ左腕のソフトバンク・和田に弟子入り。飛躍を期待されたが2勝に終わった。
「去年は欲を出しすぎて、空回りしてしまった。今は持ってるもの以上を出そうと期待はしていないです」
自主トレは一人で行い。自分自身を見つめ直し、背伸びはせず自分の投球に徹することに決めた。これが安定につながった。
次回登板が予想される16日・ヤクルト戦は22歳の誕生日。
「たまたまそういう日になるんでいつも通りやりたい。気負わず普通にいきます」
次も“普通に”勝ち星を重ねていく。





