カープ田中広輔 2シーズンぶり1号は決意の表れ 昨秋の新井監督の直言 「何が何でもやるぞ」
「広島4-2巨人」(9日、マツダスタジアム)
その一振りが、本拠地に大きな興奮を呼んだ。広島・田中広輔内野手(33)が2シーズンぶりの本塁打となる、今季1号ソロ。本塁を踏む直前に両手を叩いて喜んだ。「打った時の感触は良かった。でも(打球を)見ているうちに『もしかしたら入らないんじゃないか』と。ギリギリ入ってくれて良かった」と笑顔で振り返った。
四回、デビッドソンの一発に続いた。1死後、赤星から右越えに運んだ。2021年9月2日・DeNA戦以来の一発。「もう打てないかと思っていた。やっぱり(歓声は)気持ちいい」。スタンドが沸き返る中、ダイヤモンドを一周した。
昨季の出場41試合、8安打、0本塁打、1打点は自己ワースト。昨秋のキャンプ前に、新井監督から「俺はまだ戦力で見ているぞ」と直接言われて発奮した。「今年は何が何でもどんな状況でもやるぞと決めて入った。1年間続けられるように」。ひたむきに結果を出し、勝利を支える。




