新井カープ開幕2戦連続ゼロ封負け セ界35年ぶりワーストタイ 早速の打順入れ替えも不発

 「ヤクルト1-0広島」(1日、神宮球場)

 広島はわずか4安打と打線が沈黙。終盤の拙攻も響いて、ヤクルトに競り負けた。開幕から2試合連続完封負けは球団史上初、セ・リーグでは1988年の阪神以来、35年ぶりワーストタイ記録となった。2日は開幕カード3戦目。3連敗阻止へ、きょうこそ攻撃陣の奮起が求められる。

 あまりにも本塁が遠い。0行進も止まらない。3安打に終わった前夜の再現のような黒星だ。赤ヘル打線が計4安打と封じ込まれ、球団史上初となる開幕から2試合連続の完封負け。新井監督は試合後、歩調と表情を変えることなく「ある程度(試合を)消化していくまではね。何とか早く1本出してほしいという感じかな」と敗戦を受け止めた。

 1番・小園、8番・菊池で臨んだ開幕戦から、2人の打順を入れ替えた一戦。しかし、少ない好機を生かせない。二回2死二塁では坂倉が左飛。三回は2死から菊池が右翼線二塁打を放ったが、野間が中飛に倒れた。3月11日のオープン戦で対戦した相手先発・ピーターズの150キロ台の直球と変化球に手を焼いた。

 わずか1点のビハインドが、数字以上に重く感じる展開。八回に先頭の坂倉が右前打で出塁すると、ベンチはすぐさま代走・大盛を送り込んだ。しかし続く小園のバントは投ゴロとなって二塁封殺で得点圏に走者を進められない。さらに代打・田中が5球目を空振りした際に一走・小園が二盗失敗。田中も結局、見逃し三振に終わって反撃ムードが一気にすぼんだ。

 積極的に塁上の走者を動かして、仕掛けていくスタイルが今季掲げる野球の一つ。この日は得点につながらなかったが、指揮官は「そこはもちろん、どんどん動きを出していきたいなと思っている。こっちが考えて、いろいろ動きを出していかないといけない」と攻める姿勢を継続していく考えを示した。

 2試合で計7安打。本塁どころか2試合とも三塁を踏めない。朝山打撃コーチは「まだちょっとみんな硬いよね。投手が頑張っているから何とかしたいんだけど。あす以降(点を)取れるように」と打線の奮起を促した。

 何かのきっかけが、現状打破への打開策になる。昨年は8勝16敗1分けと大きく負け越したヤクルト戦。今年も春先から負け続けるわけにはいかない。きょうこそ、今季初勝利へ。全員で重い扉を押し開く。

 ◆屈辱…球団初開幕2戦連続完封負け 開幕2戦連続完封負け&開幕18イニング連続無得点は球団初でセ・リーグでは1988年の阪神以来、35年ぶり屈辱。この時の相手はいずれも広島だった。また、パ・リーグでもロッテがこの日、ソフトバンクに開幕2戦連続零敗を喫した。なお、開幕連続イニング無得点最長は67年・東京が記録した36イニング。この年の東京は開幕3戦連続完封負けだった。

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