広島・田村 17日から3番勝負 狙うは小園以来、高卒2年目以内の開幕1軍 積極打法で生き残る

 黙々と打撃練習する田村(撮影・田中太一)
 小園と一緒にノックを受ける田村
2枚

 広島の田村俊介外野手(19)が16日、自身初の開幕1軍入りへ積極打法の継続を誓った。チームは早ければ21日・ロッテ戦(ゾゾ)からシーズンを想定したメンバーで臨むため、同戦までに開幕メンバーの絞り込みが行われる見通しだ。高卒2年目の成長株は17日からのオリックス3連戦をラストチャンスと位置付ける。甲子園室内練習場での全体練習で、“3番勝負”での猛アピールへ備えた。

 大きな目標を視界に捉えつつある。3月31日の開幕・ヤクルト戦(神宮)のベンチ入りへ-。田村は「そこがまず目標ですし、これからまたチャンスも少なくなってくると思うので」と高卒2年目での開幕1軍に闘志を燃やした。

 チームは17日からのオリックス3連戦を終えた後、早ければ21日のロッテ戦(ゾゾ)から開幕を見据えたオーダーを組む。主力はこれまでのように試合中盤で交代せず、終盤まで出場する可能性が高い。

 藤井ヘッドコーチは「そうなるかも分からない。でも、その(少ない出番の)中にチャンスは絶対にある」と示唆したように、1軍当落線上の若手にとっては今週末の3連戦が事実上、最後のアピールチャンスになりそうだ。ここまでオープン戦8試合に出場して10打数4安打、打率・400を記録している田村にとっても大事な「3番勝負」になる。

 結果が重要になる局面だが、貫くのは攻めの姿勢。「初球から振ることは心がけている」と凡打を恐れ、慎重に球を見極める打撃はしない。スイングを仕かけながら修正を図り、主導権を握るのがスタイル。「初球から振って空振りでもした方が、次に進める。どんどんタイミングが合ったり、プラスの方向に行くと思うので」と力強く言い切った。

 14日の中日戦(バンテリン)では八回2死三塁で祖父江と対戦。初球は空振りしたがカウント2-1からの147キロ直球を鋭く捉え、右越えへの適時二塁打を放った。

 15日の同戦は、八回1死満塁から代打で登場。初球から2球連続の空振りで追い込まれたが、右前適時打。ファウルで粘って最後は谷元の8球目、144キロ直球を右前へ運んでみせた。アグレッシブさを失うことなく、今週末の3連戦でも快音を響かせる。

 昨秋キャンプではメンバー最年少で抜てきされ、今春キャンプは1軍フル帯同で確かな成長を示してきた。「14日、15日の2試合のように、打って少ないチャンスを生かせるようにしたい」と田村。このまま上昇カーブを描き、最後のサバイバルを制す。

 ◆田村 俊介(たむら・しゅんすけ)2003年8月25日生まれ、19歳。京都府出身。178センチ、93キロ。左投げ左打ち。外野手。愛工大名電から2021年度ドラフト4位で広島入団。1軍出場なし。昨季はウエスタン43試合で打率.185、本塁打なし、11打点。将来性を感じさせる打撃が魅力。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス