【安仁屋宗八氏の眼】先発の森は今のままでは苦しい コントロールをつけないと

 「オープン戦、広島2-5ヤクルト」(12日、マツダスタジアム)

 デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)が広島若手投手に発奮を求めた。

  ◇  ◇

 ルーキーの河野を除いて、若手投手の投球は残念だった。これなら11日に投げた野村、一岡、中崎といったベテランに枠を取られてしまう。争いにすらなっていない。

 先頭打者への四球、2死からの四球が失点につながるケースが多く見られた。彼らはいま一度、ブルペンでストライクを取れる球を覚えないと話にならない。直球でも変化球でいい。まずは100%ストライクが取れるボールを作ることだ。

 先発の森は今のままでは苦しい。あれだけ四球を出して1点でよく済んだ。球威も出てないし、キレもない。先発ローテには全く入れない。コントロールをつけないと無理だ。

 投手陣を見渡せば森下も床田も現状は未知数であり、例年以上にチャンスは多い。これを逃す手はない。

 若手にもまだ登板の機会はあるはず。ブルペンで投げ込んで次の機会で違う面を出してもらいたい。ここをモノにできないと開幕には登録してもらえない。がむしゃらに取り組んでほしい。

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