カープ森下 開幕ローテへ「収穫」初のシート登板 打者8人に27球「納得いく球をこの1カ月で」

 「広島春季キャンプ」(27日、沖縄)

 右肘のクリーニング手術からの復帰を目指す広島・森下暢仁投手(25)が27日、今キャンプ初のシート打撃に登板。打者8人に27球を投げて3安打を許したが、MAX145キロを記録するなど順調な調整ぶり。今後はもう一度、シート打撃を経てオープン戦登板と段階を踏み、開幕ローテーション入りを目指す。

 昨年9月29日・ヤクルト戦(マツダ)以来となる打者との対戦。森下は特別な感慨もなく、自身の状態を把握することに集中した。

 先頭の野間には、高めに浮いた直球を左翼線へ二塁打。デビッドソンは直球で一邪飛。西川には右前適時打を許した。上本、堂林には連続で内野ゴロと、16球で最初のイニングを終えた。

 次は先頭の小園に許した左前打のあと、マクブルームに対してカーブで空振り三振を奪う。1死三塁から末包に許した右犠飛で球数が27球に。目安の30球前後となったため終了。MAX145キロでカーブ、チェンジアップなど球種もひと通り試した。

 「しっかりと打者に投げられたので良かったです」

 見守った新井監督も「計画通り、順調にということで、明日の経過を見てからになると思う。何も問題なく投げられたのが一番の収穫」と順調を強調。目標である開幕ローテーション入りに向けてまた一つ段階を踏んだ。

 森下は「(沖縄入り前は)まだまだ実戦に入っていける状況じゃなかった。打者に対して投げられるところまできた。あとはこの1カ月でどれだけ調整できるか。段階としてはいいキャンプを過ごせました」と納得した。

 クリアしなければならない課題はたくさんある。球数を増やしていくこと、森下本来のボールのキレを取り戻すことなど。自覚はしながらも焦ることなく、残り約1カ月を有意義に使って仕上げる。

 「打者に投げてみて球の質とかもっとやっていかないといけないなと思った。ここからどうやって上がっていくのかは自分次第。開幕に合わせて頑張りたいという気持ちはある。納得いく球をこの1カ月で準備したい」

 28日でキャンプは打ち上げ。広島に戻って再びシート打撃などで打者と対戦し、3月14、15日の中日戦(バンテリン)あたりでオープン戦初登板を目指すことになる。

 昨年10月に右肘クリーニング手術を受けたときから、目標に掲げてきた開幕ローテーション入りに向けて着実に前進を続ける。

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