広島・西川龍馬インタビュー2 打ち方変えたわけ「(チームに)長打を打てる選手が少ない」
プロ8年目を迎えた広島・西川龍馬外野手(28)はこれまでとどこか違う。「3割、25本塁打」の高い目標を掲げ、優勝への強い思いも口にする。“変化”はどこから来たのか、どこに向かっているのか。インタビューで迫った。以下、一問一答。
◇ ◇
-打撃を変えようと思ったのはいつからか。
「シーズン中はあんまり考えなかったですけど、終わってから(チームに)長打を打てる選手が少ない。ホームランが。二塁打、三塁打を打てる選手は多いですけど。ホームランとなったら少ないので。僕がもうちょっと頑張って増やせればと思って」
-チームを見渡して考えたのか。
「長打が増えればチャンスも増えるので。僕もある程度、頑張って増やそうかなって思って」
-シーズンオフといえば国内FAを行使するかどうか悩んだのでは。
「自分ももうちょっと打たないといかんと、20本くらいは打たないとと思っていたので。シーズンが終わってやっぱりそっちに取り組もうかなと」
-キャンプ中、残って打つのが日課となっている。そこで若手にアドバイスするシーンもよく見る。
「新しいことをやっているからその確認も兼ねてスイングの量を減らしたくない。そこに若い子も“いいですか?”って入ってくるので一緒に打って聞かれたら答えるという感じですかね」
-キャンプ前は背中で引っ張ると話していた。
「さすがに聞かれて無視はできないですから(笑)聞かれて“無理”とか言えないですし。僕から言うことは絶対ないです。こうせい、ああせいは絶対ないです。聞かれたら“答えられる範囲で答えるよ”という感じです」
-そういう雰囲気がチーム内にあるか。
「みんな向上心高いですからね。練習もするし、色んなものを採り入れようとやってますし、一つの引き出しとして良かったら採り入れたらいいし、という感じですかね」
-もう少し打撃の話を聞きたい。ある球界関係者は西川の打撃にイチローと共通点があると言っていた。天才的と言われる打撃はどう身につけたのか。
「イチローさんの映像とかめちゃくちゃ見ました。今でも見ますけど。基本的に左打者の映像は一通りは絶対見てるので。ホームランバッターもいろいろ見てますし。どうやって打っているのか。イチローさんのバットがどういう出し方をしているとか」
-特に見たのは。
「イチローさんだったり、秋山さんもずっと見てましたし、左打者はほぼ見てます」
-見ることでヒントがある?
「ヒントというか、まず形のマネから入って、どれが一番バットを出しやすいとか、タイミングどれが一番とりやすいかとか。面白いですけどね。時間はあるんで、いろいろやってみてって感じですね」
-今もやっている?
「今もたまにやりますよ。左打者のを見ます。昨日も吉田(正尚)さんの打撃をずっと見てました。ヒット集とか、スロー映像とか。村上(ヤクルト)も見ますし。今やったらキャンプ中なんで横からの映像もあるんで秋山さんとか坂倉とか。年下でも左打者を見ながら」
-打撃オタク?
「オタクっていうか見るのが好きなんで。試合見るのは好きじゃないんですけど。打者がどうやって打っているのかは興味あります」
-本塁打増へ体は変えないのか。
「筋肉量を増やして体脂肪を減らしてます。バランスを考えながら食べて。朝はピラティスをやって締めてから体を動かすという感じです」
-何時に起きている?
「6時半くらいです。飯食って球場来てピラティス、体幹系をやって。自主トレからずっと継続してやっています」
-数字的には。
「体重は自主トレのときで84キロが今は82キロですかね。体脂肪18%。シーズンで15%くらいがベストかな。143試合出るためにはある程度、体脂肪もないと体力がどうしてももたないので」
-143試合出るために必要なことは?
「トレーニングも大事ですよ。ピラティスも毎朝継続してやって。今年は最初にストレッチしてほぐしてピラティスして、練習してを自主トレから続けています」
-休んでいないのか。
「休みの日くらいです」
-体は元気か。
「今のところ大丈夫です。体力は自信あるんで。意外と大丈夫です。これくらいなら」
-まったく疲れをみせないタフネス。シーズンも143試合フル出場を期待しています!



