北別府学氏 来年こそ実況解説で現場復帰を!白血病、敗血症、人工透析乗り越えて
成人T細胞白血病と闘い、敗血症を乗り越え、現在は人工透析を受けながら野球解説者としての“完全復帰”を目指している元広島カープの北別府学氏(デイリースポーツウェブ評論家)が病状についての現況を語った。
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早いもので、2022年も終わろうとしています。一昨年は成人T細胞白血病になり、5月に造血幹細胞移植を受けたことで、その年末に強烈な副作用で緊急入院するなど、私にとっては本当に大変な年でした。
昨年も自宅前で転倒して骨盤骨折したり、急に高熱が出ることも多く、そのたびに入院することもあったからね。今年に入ってからは、腎臓の数値が悪化して人工透析を受けることに。これまた大変な1年となりました。
今はどうなの?言われると、白血病は根治したけれど、GVHDといって移植の副作用で、さまざまな病気も呼び寄せてしまっている状態。そういう意味で完治はしていないんだけど、いい意味で現状維持という感じでしょうか。
食欲はあったりなかったりして、リハビリがなかなか進まないけど、家族や友人、そしてファンの皆さんからの励ましもあり、踏ん張っていられる。
今年の春から人工透析を週に3回行ってますしね。1回に4時間かかって。もう慣れましたけど、こうやって公表することで、病と闘っている方々と“共に頑張りましょう”という思いを伝えていけたらという気持ちでいます。
でも、4月に感染症が原因で敗血症になったときは、家族を大慌てさせてしまった。最近は高熱が出るようなことは減ったけど、いつまた何が起こるか分からないので神経を使います。
俳優の渡辺徹さんの訃報を聞いたときは驚いた。私の最後の入院と同じ敗血症。糖尿病が原因で、いろんな病気を抱えておられたようですから、本当に人ごとと思えなかった。
残念ですね。テレビを通して拝見するだけでしたが、明るいキャラクターで、いつも楽しませてもらってました。最後まで仕事に力を尽くされ、本当にご立派だったと思います。心からご冥福をお祈りいたします。
さて私事に戻りますが、来年こそは野球実況の解説者として、何としてでも現場復帰したい。そして「新井野球」を間近で見ながら追いかけたいと思ってます。そのためにもスタミナをつけておかないとね。





