カープ新井新監督 秋季Cは「100点満点」「元気よく、明るく厳しく」イズム浸透

 「広島秋季キャンプ」(21日、日南)

 広島は21日、日南市天福球場での秋季キャンプを打ち上げた。14日から合流した新井貴浩新監督(45)は「100点満点」と評価し、参加した選手をねぎらった。練習前の円陣では来春キャンプやシーズンに入っても競争が続くことも話し、選手のモチベーションを高めた。明るい雰囲気の中で行われた、活気にあふれた練習で“新井イズム”を浸透させた。

 チームが一つになった。練習終了後の円陣。中崎の一本締めでキャンプを打ち上げると、新井新監督をはじめ、コーチ陣、選手、スタッフ、球場アルバイトらがそれぞれ全員とタッチを交わした。新指揮官発案のサプライズ演出。感謝の思いを伝え合った瞬間だった。

 「100点満点ですね。練習もしっかりできましたし、元気よく、明るく厳しく。100%のキャンプだったと思います」。自身は途中参加となったものの、新井新監督は14日間行われたキャンプを、充実感いっぱいに振り返った。

 “新井イズム”を前面に押し出した。積極的にコミュニケーションを図り、ブルペンでの投球練習を終えた投手には、打者目線での助言を送った。個々の意見や感覚を聞いた上での打撃指導もした。

 自主性を重んじるスタイルも見せ、紅白戦3試合のメンバーは選手が決めた。森や末包らがアピールに成功。グラウンドから声が絶えることのなかった日々により、全員が成長。一歩一歩、確実に階段を上がる姿がうれしかった。

 監督就任時から、チームを「家族」と表現してきた。全員が勝利を目指す上での戦力だからだ。この日の練習前の円陣で行った約5分間の訓示にも、その思いを込めていた。

 「(来春キャンプが)2軍スタートになっても何も悲観的になる必要はないよと。チャンスはずっとあるし競争もずっと続く。シーズンに入っても、キャンプだけじゃなくオープン戦に入ってもだよと。1、2、3軍関係なしにずっと見てるよ(と伝えた)」

 来春は1、2軍を頻繁に入れ替えながら、個々の状態を確認する方針を伝えた。切磋琢磨(せっさたくま)し、成長した若手がカープを強くする。この日を最後にオフに入る選手のモチベーションは、さらに高くなった。

 新井新監督は、最後まで選手を信頼する言葉を並べた。

 「野球から離れましょうという選手なんてほとんどいないと思う。自分たちが若い時とは違う。絶対やるって、みんな。自分から発信しなくても」

 これだけの期待と信頼は裏切れない。必ず応えたくなるような、熱いメッセージだった。

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