広島、メジャー54発デビッドソン獲得 右の大砲、投手経験も 三塁守備&スローイング安定

 広島が来季の新外国人選手としてマット・デビッドソン内野手(31)=前アスレチックス傘下3A=を獲得することが12日、明らかになった。右の長距離砲で、メジャー通算54本塁打を放っている強打者だ。5位に終わった今季の本塁打数は、リーグ4位の91本だった。長打力不足解消と得点力アップに向け、期待がかかる。      

 来季の得点力アップへ、待望の大砲獲得だ。デビッドソンはメジャー通算54本塁打、マイナー通算226本塁打と、力強いスイングが魅力の右の長距離砲。球団首脳は大筋での契約合意を認めた上で「打撃面に加えて三塁の守備も安定している。特にスローイングに安定感がある」と評価した。

 デビッドソンは、2013年にダイヤモンドバックスでメジャー初昇格を果たし、ホワイトソックス在籍時の17年は26本、18年は20本と2年連続で2桁本塁打を記録。その後はメジャーに定着できず、今季は13試合で2本塁打にとどまった。

 それでも今季の3Aでは86試合に出場し32本塁打、66打点で打率・310と好成績を残した。323打数で102三振と粗削りな部分があるものの、長打率・644を残した打撃は魅力的。左足を高く上げてタイミングを取り、ためたパワーを一気に開放するスイングに球団は期待する。

 今季118試合で三塁を守った坂倉が、来季は捕手に専念。球団はシーズン終了後から三塁を守れる外国人選手を調査してきた。デビッドソンは投手としてもメジャーで6試合の登板経験がある。肩の強さに定評があって送球も安定しており、守備に不安がないことも獲得につながった。

 5位に終わった今季、チーム打率はリーグトップの・257だった。その一方で、91本塁打はリーグ4位の数字。勝負どころで流れを変える一発や、決定打を欠き黒星を喫した試合は多かった。

 今季、いずれもチームトップとなる17本塁打と74打点を記録したマクブルームの残留は決定的。その上で、球団首脳は「マクブルームとは違うタイプ」と話した。助っ人2人が打線の中軸を担えば、打線の厚みは増すはずだ。また、新助っ人の加入によりチーム内競争が生まれ、既存選手のレベルアップにつながるメリットも生まれる。

 新たに、新井新監督が指揮を執る来季。デビッドソンには、課題と言われる得点力不足解消の救世主として、期待が集まる。

 ◆マット・デビッドソン(Matt Davidson) 1991年3月26日生まれ、31歳。米国カリフォルニア州出身。190センチ、104キロ。右投げ右打ち。内野手。2009年にユカイパ高からドラフト1巡目でダイヤモンドバックス入団。13年メジャーデビュー。メジャーで17年から2年連続20発。投手でも通算6試合で登板。メジャー通算成績は311試合で打率.220、54本塁打、157打点。3A通算163発を含めマイナー通算226発。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス