広島・宇草 「長野バット」で飛躍だ 打撃に悩む9月、「難しいバットで」の助言胸に

 広島・宇草孔基外野手(25)が秋季キャンプ休日の12日、“長野バット”で恩返しへの下準備を整えることを誓った。巨人への移籍が決まった長野久義外野手(37)から9月ごろにバットをもらい、同じ型を作ってキャンプに持参。重く長いバットで「連動性」を養う狙いがある。大先輩への感謝を胸に、4年目の来季に臨む。

 共有した多くの時間は、かけがえのない財産になった。感謝の思いとともに増幅する使命感。宇草は長野からもらったバットと同じモデルの1本を握り、連日汗を流す。「新しい感覚が出てきたので、やっています」と意図を説明した。

 打撃面で悩んでいた9月ごろ。同じく2軍で調整していた長野からバットを手渡された。「これ、使ってみなよ」。宇草が元々使用していたバットは85センチ、約880グラム。長野のバットは87センチ、約910グラムと長くて重い。

 若手時代、重いバットで練習するように助言されたことがあった長野。その経験を提案されたという。「『難しいバットを扱いなさいって教わっていたよ』と。自分も何か変えていかなきゃと思って」と経緯を明かした。

 長くて重いバットは操作性が難しい。「(体と)連動して振って捉えないと飛ばない」と、正しい体の使い方を自然と養える。「ヘッドを使う感覚、バランスは課題の部分。まだまだですが、捉えた時に飛距離が出る感覚がある」。まずは練習で使い続け、理想の打球を打てる確率を上げていく。

 今季は45試合で打率・205、1本塁打、6打点で1軍定着はならなかった。来季で4年目。「成長した姿を見せたい」。先輩の気遣いから生まれた“相棒”で鍛錬を重ね、必ず長野に恩返しする。

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