カープ・ドラ1斉藤優汰 歩む「マエケン道」高卒ドラ1からエースへ 1年目は体作り

 仮契約を終えて笑顔の苫小牧中央・斉藤(撮影・高石航平)
 母・明美さんと照れくさそうに記念撮影
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 広島のドラフト1位・斉藤優汰投手(18)=苫小牧中央=が11日、苫小牧市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円、年俸800万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は「47」。球団からは1年目は体作りに専念し、2年目以降のブレークを期待された。同様の成長曲線を描いたツインズ・前田健太投手(34)と同じ、エース道を歩む。

 会見場に現れた斉藤は緊張気味だった。直前に行われた交渉で球団から提示された契約金1億円に驚いた。「なんかゼロが多かったです。パッと見ですごく多くて。とんでもない額だなと思いました」。夢だったプロの選手になる実感と責任を感じた瞬間だった。

 同時に、示された背番号は「47」だった。

 「すごい自分はいいなと思いました。球団さんが自分のために選んでくれた。『47』を見たら斉藤だなと認知してもらえるようになりたいです」

 カープの背番号「47」といえば80年代に活躍した長身右腕・金石昭人の名前が挙がる。斉藤も189センチの長身から投げ下ろすMAX151キロの直球が武器と、共通点がある。

 白武佳久スカウト部長は「今年は即戦力投手を3人指名できた。来年2年目の黒原、森もいる。斉藤には1年目は体作りをしてもらって2年目から出てきてもらいたい」と育成プランを披露。重なるのは同じ高卒ドラ1で入団した前田健太。前田も入団時から素材の良さは認められていたが、1年目は1軍での登板はなく2軍でローテを守り、2年目に9勝を挙げるなどブレークした。

 マエケンロードを歩む斉藤は「155キロを出したい。(球団から)走り込みをもっとしっかりしたらスピードが出ると言っていただいた。目標に到達できるように、3年後には出せるようになれればと思います」と目標を口にした。

 すでにプロ入りに向けて、高校の先輩でもある日本ハム・根本からアドバイスを受け自主トレに励んでいる。

 「ボールは多めに投げておいた方が良いと言われました。週に2回、多くて3回くらい投げています」

 まずはケガをしない体作り。プロの選手として1年間プレーできる強さを身につける。その先にエースまで上り詰めた“マエケン道”が見えてくる。素材は一級品。カープ伝統の厳しい練習を乗り越えて、エースになってみせる。

 ◆斉藤優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日生まれ、18歳。北海道出身。189センチ、91キロ。右投げ左打ち。投手。今夏の南北海道大会では準決勝で札幌大谷に敗戦。苫小牧中央では甲子園出場経験なし。直球の最速は151キロ。持ち球はスライダー、カーブ、フォーク。奪三振率の高い本格派右腕で、2学年上に根本悠楓(現日本ハム)がいる。

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