【2軍】広島・大道 フェニックスLで右封じ習得だ

 広島・大道温貴投手(23)が課題克服に努めている。今季は対右打者の被打率が・391。1軍の試合では右の強打者に痛打される場面が目立った。現在はみやざきフェニックス・リーグに参加中で、右打者への内角攻めをテーマに掲げる。今季は3試合に先発するも、未勝利。“右封じ”のすべを習得し、自身を高めていく。

 立ちはだかった壁の乗り越え方を、大道は十分に自覚していた。課題をクリアするためには、厳しく攻めるしかない。参加中のみやざきフェニックス・リーグで、右腕は「右(打者)のインコースを突くこと」を大きなテーマとしてマウンドに上がっている。

 今季は1軍で3試合に先発。対左打者の被打率が・280なのに対し、右打者になると・391と大きく跳ね上がる。右打者への被打率をいかに下げるかが、好投への鍵であることが浮き彫りになった。今季3試合は巨人戦が2試合、DeNA戦が1試合。

 本人が「(打たれた)印象が強い」と話すのが、巨人・岡本和とDeNA・牧。対戦数自体が少ないものの、岡本和には3打数2安打、牧には2打数2安打1本塁打と苦手にした。内角を狙った球で抑え込んでも微妙に甘く入ったところを逃してくれず「(コースが)半分甘くても、はじき返された」と唇をかんだ。

 磨くべきは内角への制球力。球威を落とさず、いかに厳しく投げ切れるかを念頭に置き、直球の強さとの両立を掲げる。22日の楽天戦(天福)では初回に2失点するも、その後は粘って6回5安打3失点(自責点2)と試合をつくった。

 内角ギリギリに直球を投げ込み、見逃し三振を奪う場面もあり、手応えを感じている。最後のイニングとなった六回は2死二塁のピンチを迎えたが、相手打者をこん身のストレートで空振り三振。「点を取られたくなかった」と、声を張り上げて腕を振り、見事に空振り三振に斬った。躍動感あふれるマウンドさばきも、自身の真骨頂。今後は試合の中での勝負どころも見極めながら結果を求めていく。

 1年目の昨季は中継ぎを主戦場に先発も経験。24試合に登板して4勝を挙げたが、今季は白星をつかむことなくシーズンを終えた。「1勝もできなかった悔しさはある」と、巻き返しへの思いを強めた。来季で3年目。飛躍の1年にするため、生命線になる“右封じ”をマスターする。

 ◆大道 温貴(おおみち・はるき)1999年1月20日生まれ、23歳。埼玉県出身。178センチ、79キロ。右投げ右打ち、投手。春日部共栄から八戸学院大を経て、2020年度ドラフト3位で広島に入団。21年3月31日・阪神戦(マツダ)で初登板(救援)初ホールド、4月16日・中日戦(バンテリン)では救援で登板して、プロ初勝利を記録した。

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