広島・会沢 新井新監督に恩返しを 護摩行導かれた特別な存在、全力で支えV目指す
広島は10日、マツダスタジアムで秋季練習をスタート。会沢翼捕手(34)は恩人でもある新井貴浩新監督(45)と共闘で5年ぶりの優勝を目指す考えを明かした。新指揮官は就任前とあって不参加。28選手がそれぞれのメニューで今季最終戦となった2日以来、共に汗を流した。
会沢にとって新井新監督は野球人生において特別な存在だった。3連覇時のチームメートであり、護摩行に導いてくれた人でもあり、プロ野球選手会会長の先輩でもある。
今も心に刻む言葉がある。連覇をしていたころ、食事に行ったときに聞いた。
「苦しいときこそ人間の本性が出る。自分が苦しいとき、周りを見なさい。その言葉はすごく心に響きました。ずっと胸にとどめています。人間性というか、尊敬できる方。成績が悪くて、打てなくて、打たれたとか。そういうときにムスっとしていたらチームの雰囲気が悪くなる。そういうのは教わりましたね」
17年1月から護摩行も一緒に行った。
「このままだと終わってしまう。苦しいことを経験していかないと、と石原(慶幸)さんを通じてお願いした。『おぉ、来い』って言われました」
現在、務めるプロ野球選手会の会長も助言を求めた。
「結構相談させてもらった。今のしんどさということも分かってくださっていたんで」
野球だけでなく、人生においての恩人。来季からはプレーで恩返しができる。
「この4年間、悔しい思いをしている。優勝した喜びは忘れられない。そのために、どうしていくか」
全力で支えるつもりだ。



