広島・西川 5番で先制&同点、連夜の輝き3安打3打点 4連勝4位浮上 母校刺激に

 「巨人5-6広島」(12日、東京ドーム)

 広島・西川龍馬外野手(27)が3安打3打点の活躍でチームを4位浮上へと導いた。初回に先制2点適時二塁打を放つと、1点を追う八回は無死一塁で左翼線へ同点適時二塁打。3試合続けて4番でスタメン出場していた中、今季初めて座った5番でも勝負強さを存分に発揮した。チームも4連勝。頼れる男が勢いを加速させる。

 打席を回せば何かを起こしてくれる。八回無死一塁。西川が振り抜いた鋭いライナーが左翼線ギリギリに弾んだ。前後の打者が変わっても、果たすべき役割は同じ。球場の左半分から広がった興奮の渦。高まる期待は裏切らない。3安打3打点と、まばゆい輝きを放ち「5番なのでチャンスで(走者を)かえすのが仕事。きょうはそこができて良かった」と納得顔を浮かべた。

 劣勢の雰囲気など全く感じさせなかった。1点を追う八回無死一塁で平内の外角149キロをコンパクトに捉えて、左翼線への同点適時二塁打。一走・曽根が快足を飛ばして一気に本塁へ生還し「(曽根)海成がよく走ってくれました」と仲間に感謝した。

 初回は2死一、二塁で左翼線へ先制の2点適時二塁打。三回は2死から中前へ運んだ。3安打は全て、追い込まれてから。「結果はヒットになっているので、悪くはないかな」と自身の打撃に及第点を与えた。

 マクブルームの離脱もあって9日・ヤクルト戦から3戦続けて4番に座った。この日は今季初めて5番で先発出場した。常々、打順にこだわりはないと言い切るバットマン。前夜は4番で先制3ランを放った。何番であろうと、勝利に直結する一打を奏でてくれる姿が頼もしい。

 プロで年数を重ねても、この季節になると高校時代を思い出す。「気にして、チェックはしています」。母校・敦賀気比は13日に2回戦を迎え、勝てば16強入りとなる。「今回はTシャツですかね」と部員全員にTシャツを贈った。「また、あした見といてください」とデザインや色の詳細は当日のお楽しみ。世代は違っても、同じユニホームで白球を追う後輩たちへの思いは変わらない。

 これで7日・阪神戦から5試合連続打点。連日の活躍に佐々岡監督も「いい働きをしてくれている。きょうから4番にマクブルームが入って、5番・西川と本当に強力な打線になったと思う」と満足げに語った。すごみを増す赤ヘル打線。その中心に、西川がいる。

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