カープ自力V消滅 ヤクルトにやられすぎ8連敗 村上は鯉党が拍手送る暴れっぷり

 9回、2打席連続の29号2ランを放ちカープファンの拍手の中、ダイヤモンドを回る村上(撮影・立川洋一郎)
 6回、遊直に倒れ悔しさをバットにぶつけるマクブルーム
 選手交代を告げてベンチへ下がる佐々岡監督
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 「広島9-2ヤクルト」(29日、マツダスタジアム)

 広島はヤクルトの一発攻勢の前に沈み連敗。シーズン75試合目にしてついに自力優勝の可能性が消滅した。ヤクルト戦は8連敗。打線は14年8月10日・阪神戦-20日・DeNA戦の8試合連続以来となる7試合連続の2桁安打も、得点はわずか2点。拙攻を繰り返した。投手陣は村上に11試合で9本塁打を献上。工夫がほしい。

 九回、村上にこの試合2本目となる一発を食らうと、カープファンから拍手が起こった。どんなに劣勢でも温かい声援を送り続けてきたファンも最後の攻撃を見届けることなく一斉に席を立った。

 それもそのはず。村上に対しては11試合で実に9本塁打を献上。特にマツダスタジアムでは6試合で7本塁打とカモにされている。

 佐々岡監督は「(村上は)ずっと調子がいい中で昨日もね。バッテリーとスコアラーと策は練ってるんでしょうけど、結果、打たれたら、それは読みなのか、甘い球なのか、作戦通り投げてるのかを把握して」と頭を抱えた。

 試合を振り返れば、先発の遠藤は6回2失点と試合はつくった。だが、2点ビハインドの七回に投入したルーキー森が追加点を許し、坂倉の一発で再び2点差に戻しても、八回の菊池保、九回の松本と失点を重ねた。終盤の3イニングを3投手で7失点では反撃の意欲もそがれる。

 対ヤクルトはこれで8連敗。わずか1勝しかできていない。

 「去年からずっとやられっぱなしで、今年も勝ってない。選手も悔しいと思います。バッテリー間で後半、打たれる、走られる、そういうところはいろいろ考えないと、今のヤクルトにはなかなか立ち向かっていけない」

 何もしなかったわけではない。初回2死から菊池涼が内野安打で出塁すると二盗を仕掛けたが失敗。四回も宇草が二盗失敗。12球団最少13盗塁のチームが足攻めを試みた。だが、2併殺もあり、四回まで打者12人で終えるという拙攻。7試合連続2桁安打を記録するも得点は坂倉の一発と九回の小園の適時打による2点に終わった。

 これにより6月にして自力優勝の可能性が消滅。試合数こそ昨季の71試合目より遅いが、昨年の7月1日より早く就任3年目で最速となった。

 「まだ6月というところだが、これだけだけ負けが続くとそうなる。まだ70近く試合がある、やっていくしかない」

 30日に秋山が入団会見を開く。戦列に加わるまでになんとか踏ん張らなければならない。

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