広島・森下 価値ある勝利 3勝0敗ハマキラー 大瀬良に続く35日ぶり復活5勝目

 35日ぶりに5勝目を挙げた森下(撮影・棚橋慶太)
 7回4失点。粘りの投球を見せた森下
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 「DeNA4-5広島」(25日、横浜スタジアム)

 広島・森下暢仁投手(24)が炎天下、7回4失点で35日ぶりの勝利となる5勝目を挙げた。これでDeNAには3勝0敗という“ハマキラー”の粘投で、チームは5月7-11日以来となる4連勝。エース大瀬良に続く右腕の復活星は再浮上へ大きな原動力となる。佐々岡真司監督(54)は監督通算150勝へあと1勝とした。

 栗林から受け取った勝利球に森下ははにかんで見せた。5月21日・中日戦で4勝目を挙げて以来、35日ぶりの白星だった。

 初回は佐野から空振り三振を奪うなど三者凡退。最高の立ち上がを見せたが、二回は先頭の牧に2ストライクからのカーブを中前にはじき返された。そこから苦手の大和に先制打を浴びるなど2点を先取される。

 三回に打線が爆発し、一挙5得点で逆転。それでも乗れない。その裏、先頭の楠本にストレートの四球。続く佐野は二塁打で無死二、三塁。牧の内野ゴロの間に1点を返された。このままズルズルいくわけにはいかない。ギアを上げた。味方失策もあり2死二、三塁のピンチとなるが桑原には内角へ150キロ直球で見逃し三振。追加点は許さなかった。

 7回9安打4失点。決して納得のいく内容ではない。

 「毎回、走者も出しましたし、うまくいかずに野手に打ってもらって勝った試合。次はしっかりと抑えられるようにしたい」

 反省の弁ばかりが口を突く。それでも勝ったことに意味がある。佐々岡監督は「この1勝はチームにも当然ですけど、森下にとって大きなものだと思います」と話した。

 自己ワーストの4連敗。1カ月以上にも及んだ長いトンネル。森下は悩み苦しんだ。課題は決め球の精度。日々の練習、栗林とのキャッチボールの中で答えを探した。

 「いい感覚、悪い感覚がある。悪くてもやっていかないといけないし、いいと思っても試合では全然良くなかったりする。なんか難しいなと」

 正解は見つかっていないが、諦めることも投げ出すこともしない。座右の銘である『直向き』を肝に銘じて野球に真っすぐに向き合う。だからこそ、どれだけ打たれても、33・5度の猛暑であっても耐えられた。

 「勝ったけど、内容は変わっていないので。しっかり0で抑えられるようにしたい。いつも通り、準備していきたい」

 今度こそ自身の快投でチームを勝利へと導く。この1勝がきっかけになると信じている。

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