カープ野間 野手主将の誓い「みんなで勝つ」 交流戦の悔しさバネに再進撃

 広島・野間峻祥外野手(29)が16日、17日のヤクルト戦(神宮)から再開されるリーグ戦に向け「みんなで勝つ」とチーム一丸の姿勢を改めて強調した。交流戦は3季連続最下位に沈み、借金は「2」となった。目指すのは快進撃を続けた春先のような野球での再浮上。野手主将が全員野球の先頭に立つ。

 快晴のマツダスタジアムで野間は精力的に動き回った。仲間との会話に時折、笑みが浮かぶ。心高ぶる敵地での一戦が、リーグ戦再開の合図。「交流戦は悔しい結果に終わってしまった。またあしたからチーム一丸となって。チームの勝利に少しでも貢献できるように頑張っていくだけかなと思います」。東京への移動前、逆襲を期すチームの思いを代弁するように闘志を燃やした。

 “鬼門”と言われた交流戦では今季も苦しんだ。5勝13敗で3季連続の最下位に低迷。貯金6でパ・リーグとの戦いに臨んだが、投打の歯車がかみ合わず失速した。借金2の3位で迎えるリーグ戦。上位追走へこれ以上、下降線をたどるわけにはいかない。

 だからこそ、悔しさを味わった期間をバネに心機一転、負の流れを断つ。「与えられたところで一人一人が仕事をしていけば。本当に『束』になってやっていくしかない。“みんなで勝つ”ということだけに向かって。僕もみんなと元気を出しながら毎試合、必死になってやっていければ」と決意を込めた。

 この日はフリー打撃に加えて、バント、走塁練習などで汗を流した。11日の西武戦から2試合続けて欠場していたが「大丈夫です」と状態面に心配はいらない。「打席に立てば必死になって、食らいついてやるだけ」と自身に言い聞かせた。

 ヤクルトは交流戦優勝を果たし、リーグ戦でも首位を快走中。広島はヤクルト戦で苦戦を強いられており、今季の対戦成績も1勝4敗1分けと黒星が先行している。簡単な相手ではないが、「強いヤクルトに勝てれば、いい流れが生まれてくると思う。まずは一戦一戦なので、目の前の一戦に勝てるように」と口元を引き締めた。

 チームは西川が離脱中。だが、欠けたピースを補おうと個々が役割を果たせば、勝機は見える。開幕6連勝を決めた春先のような戦いが再びチームを上昇気流に乗せる。目指すのは開幕直後の再現。「本当に、みんなでやっていくだけ」と野手主将は力強く言い切った。一致団結でもう一度、風を吹かせる。

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