安仁屋宗八氏がカープに提言「投手は強気の攻めを」「そのためには援護も必要」
「広島1-5日本ハム」(1日、マツダスタジアム)
広島は攻守に精彩を欠き、日本ハムに完敗。これで交流戦2勝6敗となり、単独最下位となった。5回8安打3失点だった先発の遠藤淳志投手(23)について、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(77)は「内角への速球が少なくなっていた」と指摘。1得点に終わった打線に向けては「足や小技を交えてつないでいけば得点も増える」と原点回帰を期待した。
◇ ◇
先発した遠藤に、「もう一踏ん張り」が欲しかった。前回、白星を手にした5月25日のロッテ戦と比較すると、明らかに内角への速球が少なくなっており、初回などは1球しか投げてなかった。
いわゆる、かわすピッチングとなったことで、3安打を許した万波にはいずれも変化球を捉えられる形になってしまった。
この日、マスクをかぶったのは若い石原。ロッテ戦は磯村だった。前回の、強気に内角を突いていく投球を石原も引き出せなかったし、遠藤も再現できなかった。若いバッテリーだけに、これをいい教訓として次回に生かしてほしい。
もう一つ気になるのが、打線だ。交流戦8試合で11得点。前カード、3連敗を喫したソフトバンク打線のように強力な援護があれば投手も大胆に攻めることができる。
まずは1点の積み重ね。それで春先、勝利を重ねてきた。足や小技を交えてつないでいけば得点も増える。投手も気持ちよく腕を振ることができる。そうした攻守のリズムを早急に取り戻したい。



