広島・九里 今季最短4回1/3KO ロッテアレルギー6戦3敗、影潜めた攻めの投球

 「広島3-6ロッテ」(26日、マツダスタジアム)

 広島は投打がかみ合わずロッテに敗れ、交流戦開幕カードで負け越した。誤算だったのは先発・九里亜蓮投手(30)で、4回1/3を投げて8安打6失点(自責点5)で今季最短KO。6失点も同ワーストとなり自身2連敗となった。チームは27日から敵地に乗り込みソフトバンクと3連戦。チーム一丸となり、悪い流れを断ち切りたい。

 交代を告げられると、九里は小走りにベンチへ戻った。周囲からの期待に背を向けてしまった事実。今季最短でのKOとなり、試合後は反省の言葉を並べた。「チームが勝てる投球をしないといけないのに、早い回で降りてしまった。中継ぎの投手に本当に申し訳ないと思います」と唇をかんだ。

 初回こそ三者凡退の立ち上がりだったが、二回以降は相手に主導権を握られた。1点リードの二回は無死一塁からレアードに左翼スタンドに被弾。逆転2ランを許し、続く三回は1死一、三塁でマーティンの右前適時打で1点を追加された。打線が四回に同点とし、迎えた五回。ここで相手打線を封じれば自軍に流れが傾くところだったが…踏ん張りがきかない。

 先頭・中村奨への四球を皮切りに1死一、三塁と攻められ、レアードと角中に連続適時打。再び1死一、三塁からエチェバリアの左犠飛で一気に3点を失い、ベンチからタオルが投げられた。三回の失点も1死からの四球が引き金だ。「失点は結果、四球が絡んでいる。そこは見直さないといけないですし、映像を見直した上でしっかり投げられるように」と制球面の改善を誓った。

 球数は降板の時点で97球。追い込んでからファウルで粘られ、球数を費やした。攻めの投球が影を潜め、四球が得点に絡む悪循環で今季ワーストの6失点。佐々岡監督も「球数も多くなって、リズムも悪い。きょうはそこでしょう。ボール、ボールで入ったり」と苦言を呈した。

 試合前時点で、右腕は交流戦で通算19試合に登板して4勝4敗。特にロッテ戦は過去5試合で2敗を喫していた中、これで6試合で勝ちがなく、3敗目となった。

 前回19日の巨人戦では粘りながらも、同点の七回に勝ち越し点を献上。昨季はリーグ最多勝に輝いたが、ここまで勝ち星は2勝と思うように軌道に乗れない。「チームが勝てる投球をするだけなので。映像を見直して反省するところはして。次、しっかりとした投球ができる準備をしたい」。次戦こそ、投手主将という肩書にふさわしい投球を示す。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス