【安仁屋宗八氏の眼】試合中に修正図った広島・大瀬良の次戦楽しみ
「広島11-5中日」(20日、マツダスタジアム)
広島は大瀬良、中日は大野雄という両エースが先発しながら、どちらも本来の姿ではなかった。大野雄は体が重そうに見えたが、逆に大瀬良は中13日ということもあって、体が軽すぎるというか、ふわふわした感じを受けた。
これにより、ストライクとボールがはっきりしている上に、球のキレも欠いていた。この日の勝利は、初回、マクブルームの満塁本塁打を始めとする味方の援護と、中日の打ち損じ、両方に助けてもらった印象だ。
六回には2死一塁から3連続長打で4失点。大瀬良には防御率を大切にしてもらいたいとも思っており、もったいない失点だ。中日打線の打ち損じがなければ前半、さらに失点を重ねていたと思う。
ただ、100球を超えてきたあたりで、大瀬良らしいボールが戻ってきた。八回まで投げた責任感はさすがだし、結果的に自身にも白星がついたことで、さらに乗っていける。次戦どのようなパフォーマンスを見せるか楽しみだ。