【石原慶幸氏の眼】真っすぐの『質』が大瀬良のプランを支えた

 「広島6-1DeNA」(22日、マツダスタジアム)

 広島の投打が再びかみ合ったナイスゲームをデイリースポーツ評論家・石原慶幸氏が振り返った。

  ◇   ◇

 大瀬良は理想的な、思い描いているような投球で勝利を手にした。前回(16日、中日戦)でも勝ちはついたけど、たぶん内容に納得はできてなかっただろう。それが一転、この日はバッテリーとして理想的なプランでアウトカウントを増やしていくことができた。

 その違いは、真っすぐの質だ。「大瀬良と言えば、曲がり球」と見られがちで、前回はそこを狙われ三回までに4安打された。しかしこの日は、直球でカウントを取り、ファウルや空振りにさせることができた。

 変化球を生かすも殺すも直球であって、球速を超えた“質”の良さがこの日の好投を支えた。

 それができたのも、初回の4点だ。大幅に打順を組み替え、2死一塁からの4得点は、大瀬良も勇気づけられたはずだ。

 また、3番から8番に変わった小園が適時打を含む2安打。これは降格ではなく、楽に打たせようという佐々岡監督の配慮に他ならない。それを感じて、復調した時、さらにスケールアップした小園が見られるはずだ。

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