広島・遠藤 逆転打を打ったのに~ 3被弾で巨人に3タテ3位転落 今季初の4連敗

 巨人に3連敗し、がっくりの広島ナイン(撮影・伊藤笙子)
 4回、適時打を放つ遠藤(撮影・棚橋慶太)
 4回、丸(奥)に右越えソロを浴びた遠藤
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 「巨人8-4広島」(21日、東京ドーム)

 広島は投手陣が踏ん張れず、巨人に同一カード3連敗で今季初の4連敗を喫した。2シーズンぶりに巨人戦で先発した遠藤淳志投手(23)が、一時逆転となる2点適時打を放ちながらも、プロ入りワーストタイとなる1試合3被弾。4回6失点(自責点4)でKOされ、巨人とのゲーム差は3に広がった。22日からはマツダスタジアムでDeNA3連戦。地元で仕切り直す。

 遠ざかる白球の行方を、3度も追うことになるとは思いもしなかった。熱気に包まれる敵地で、遠藤はぼう然と立ち尽くした。プロ入りワーストタイの1試合3被弾で4回6失点KO。巨人打線の勢いの前に屈し「真っすぐが良かっただけに悔やまれる投球だった」と唇をかんだ。

 2-0の二回、先頭・岡本和に左中間スタンドへ運ばれた。なおも無死一塁から6番・ウォーカーに左越えに逆転2ランを被弾。2ストライクと追い込み、低めのチェンジアップで誘う狙いが崩れた。「腕を振ったけど、あそこまで運ばれるということは(腕の振りが)弱かったのかな」と試合後は冷静に振り返った。

 四回に自身が2点適時打を放って逆転。4-3と再びリードを奪い返したが、直後に先頭・丸に同点の右越えソロ。その後2死二、三塁のピンチを迎え、好調の1番・吉川に左中間を破られた。2点適時二塁打となり、試合の流れを相手に渡してしまった。

 20年7月5日・阪神戦(マツダ)以来の1試合3被弾は全て変化球を打たれたもの。「やっぱり、真っすぐと変化球で腕の振りが違っていたのかなと。チェンジアップとかも反応してくれていなかった。映像を見ながらそういうところを修正していければ」。最速148キロと直球には威力があり、なおかつ無四球。いずれの失点も得点直後で、流れを呼び込めなかったことが悔やまれる。

 佐々岡監督は「打たれた球は甘くなっているのでね。でもウォーカーのチェンジアップは『やられた』という感じ。この球場の怖さ」と語った。5月も週の前半に巨人3連戦が2度あり、順当なら再戦する可能性が高い。右腕は「次、絶対やり返すという気持ちで臨めれば」とリベンジを誓う。

 これでチームは4連敗となり、22日は移動日なしで本拠地に戻ってDeNAを迎え撃つ。「開幕前の気持ちを持って全員で戦う。こういう時こそ、みんなで。そこを失ったらダメだと思う。あすから広島で1週間、地元でしっかり戦いたい」と指揮官。地元ファンの後押しも味方に、負の連鎖を断つ。

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