カープ・玉村 初回4連打も変身! 7回2失点で巨人戦初白星

 巨人打線を相手に力投する先発の玉村(撮影・立川洋一郎)
 7回を投げ終えてベンチへ戻り、好守をみせた一塁手・マクブルームに声を掛ける玉村
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 「広島9-2巨人」(7日、マツダスタジム)

 いきなり訪れた試合の分岐点を乗り越えた先に今季初勝利が待っていた。初回だ。広島・玉村昇悟投手は先頭から4連打を浴び2失点するも、以降は追加点を許さなかった。気持ちを整えて振った左腕。粘りの投球が成長の証だ。

 「やばいというか、どうしようかなと思ったけど、満塁になって最少失点にと思った。粘りました」

 2失点後の無死二、三塁で中田と対峙(たいじ)した。105キロのカーブで補邪飛に打ち取ると、丸、ウォーカーにも仕事をさせなかった。「あそこでズルズルいかなかったのは成長」と佐々岡監督。二回以降は緩急自在で7回を7安打2失点にまとめた。巨人相手にもプロ初白星だ。

 先輩左腕の言葉を力に変えた。1月に合同自主トレを行ったソフトバンク・和田から、オープン戦期間中にラインで連絡を受けた。「『野球ができてることに感謝して』『楽しんで投げなさい』と送ってくれた」。一つ一つのメッセージに気持ちが奮い立った。

 「次の試合は入り(立ち上がり)からしっかり投げたい」。20歳は反省を忘れずに前を向いた。3年目でつかみとった開幕ローテの座。シーズンを通してその場所で投げ抜くために、粘り強い投球を継続していく。

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