広島・ドラ1黒原 ピンチしのいで開幕1軍へ前進 思い出のマウンドで1回0封
「オープン戦、阪神2-2広島」(9日、甲子園球場)
アマチュア時代の思い出が詰まったマウンドで躍動した。広島のドラフト1位・黒原拓未投手(関学大)が2番手で五回に登板、1回1安打無失点で開幕1軍へ前進だ。
この回先頭のロハスに中前打、続く小野寺の4球目に暴投で無死三塁とピンチを拡大したが、冷静に後続を3人斬り。最速149キロをマークした直球主体で攻め「指にかかっていたし、バッターを押し込めていた」と自信を言葉に込めた。
オープン戦初登板の2月27日・日本ハム戦(名護)は2ラン被弾など1回2失点、2度目の3日・DeNA戦(横浜)では左手に打球を当て6球で交代。この日は打球直撃の影響もなく「前回、前々回はいいところを出せなかった。今日も完璧じゃないですけど、粘れたのはよかった」と3度目で納得のいく内容となった。
智弁和歌山、関学大時代に登板した甲子園に「うれしかった」と声を弾ませるが、浮かれる様子はない。「開幕1軍は目標ですが、先を見るより1試合、1試合、きっちり丁寧なピッチングを」と表情を引き締めた。



