安仁屋宗八氏【広島】黒原「もっと遅いカーブが使えれば抑えられる」
「オープン戦、日本ハム4-2広島」(27日、タピックスタジアム名護)
広島のドラフト1位・黒原拓未投手(22)=関学大=がオープン戦初登板し“プロ初被弾”を喫した。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「ここからが本番」と期待を込め提言とエールを送った。
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黒原が対外試合で初めて本塁打を打たれた。失点しただけに悔しいはずだ。ただ、打たれたことで学ぶことはたくさんある。自分の投球を見直す上でもいい経験になったのではないか。
四回、右打者の今川に左越え2ランを許した1球は、真ん中やや高めの直球だった。その前に投じた内角球はコースギリギリでボールの判定。もっと厳しいところに投げなければいけないという気持ちが、指先を狂わせたのではないかと思う。
プロは甘い球を逃してくれない。際どい球がストライクではなかったあとの気持ちの持ち方も、これからの実戦で学んでいくことが成長につながり、結果に結び付いてくる。
直球自体は素晴らしい。球威があり、とても重そうに感じる。課題は変化球の使い方だ。スライダーは130キロ台。もっと遅いカーブが使えれば、緩急で打者を抑えられると思う。
初めてのキャンプが28日に終わる。体と心の両面で疲れたと思うが、ここからが本番だ。開幕1軍入りを目指して力を出し切ってほしい。



