【石原慶幸氏の眼】タイプ違う広島・ドラ1黒原&ドラ2森&ドラ5松本 楽しみ大きい
デイリースポーツ評論家・石原慶幸氏(42)によるキャンプチェック投手編。1軍キャンプに抜てきされたドラフト1位・黒原(関学大)、2位・森(三菱重工West)、5位・松本(ホンダ鈴鹿)ら新戦力を中心に復活を目指す中崎ら、4年ぶりのV奪回を目指す佐々岡カープの投手陣を独自の目線で分析した。
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今キャンプのテーマは、先発なら確定している大瀬良、九里、森下に続く3枚に誰が入るのか。チームの課題である抑えの栗林につなぐ中継ぎ。ここをみんなで競い合うことになる。
チームが浮上を目指す上で若い選手の力は必要。その中で、新人の3人はすごく楽しみ。1位の黒原は自分で考えた投球ができるタイプ。2位の森は社会人出身らしくまとまりがあり、キレを大事にしている投手に見えた。5位の松本は真っすぐが魅力。独特な押し出して投げる腕の使い方からスピンの利いたボールを投げる。3人がそれぞれタイプが違うのもいい。
新人の黒原、森を含めて、先発には実績のある床田、高橋昂ら左投手が多く候補に挙がる。チームのバランスを考えれば左投手が2、3人ローテに入ることができれば大きい。この辺りは第3クールから始まる実戦でアピールしていくことになる。
中継ぎの中ではベテランの中崎が目立っていた。キャンプ3日目でフリー打撃に登板して打者に対して投げていた。しっかり腕も振れていた。経験、実績のある選手、今年は絶対やってやるんだという気持ちの表れだと思う。頑張ってほしい。
新人の加入に刺激を受けて、ほかの投手たちの姿勢もいい。開幕1軍へ向けて生き残りをかけたサバイバルレースの様相を呈している。それぞれが自分の特徴を出し切ってくれればレベルの高い競争ができると思う。
5日からは第2クールに入る。いい準備をし、ケガだったり、やり残したことがないように一日一日を大事に過ごしてもらいたい。





