広島・栗林 回またぎ&連投を「計算して」キャンプに課題

 広島・栗林良吏投手(25)が30日、古巣トヨタ自動車での自主トレを打ち上げ、今年初めてマツダスタジアムで練習した。初めてブルペンにも入るなど順調な仕上がりぶり。3年ぶりに延長12回制が採用されることを踏まえ、キャンプからイニングまたぎ、連投に備えた練習を採り入れる考えを明かした。

 “失敗しない男”の意識は高かった。栗林はキャンプインを前にして、明確な課題を口にした。

 「コントロールが課題なので重点的にやりたい。ブルペンで球数も投げて、今年は回またぎとか連投もあると思うので、想定しながら実戦に近い形でブルペンに入れたらいい」

 今季から3年ぶりに延長12回制が採用される方針となっている。チームの勝利を預かる守護神としてこの対策に重点を置くという。

 「リリーフだと大体1試合で投球練習も合わせて30、40球くらい。今年は(ブルペンで)70球くらい投げる日もつくったりして、そういったところも計算してやっていければ」

 昨季はチーム2位の53試合に登板したが、3連投はなし。イニングまたぎも1度だけだった。負担増を考慮し、ブルペンでの投球数を増やし、連投もこなす考えだ。

 自主トレでは制球力アップに向けて下半身強化を行ってきた。この日、初めてブルペン入り。捕手を立たせたままながら、手応えを感じる投球になったという。登板数、イニング数がたとえ増えたとしても、球数を大きく増やさなければ負担増にはならない。

 周囲から漏れ聞こえる2年目のジンクスをシャットアウトするためにも「開幕からしっかり結果を残していきたい」と力強かった。

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