広島・ドラ2森 “火の玉”投げる! 先発ローテ奪取へ球児流で勝負
広島ドラフト2位・森翔平投手(24)=三菱重工West=は11日、廿日市市の大野練習場で行われた新人合同自主トレに参加。伝説の大投手・藤川球児ばりの“火の玉”フォームで先発ローテ入りを誓った。
左腕から繰り出すボールは糸を引くようにまっすぐ伸びた。
森はキャッチボールからひときわ目を引いた。縦回転のスピンが効いたボール。これは関大在籍時にアドバイザリースタッフを務める山口高志氏(71)から受けた指導によるものだと話す。
「体をタテに使え。軸足を伸ばせ」
山口氏が阪神コーチ時代に伸び悩んでいた藤川球児を伝説の投手へと覚醒させたと言われる教えだ。森は「続けるとボールが変わっていきました」と振り返る。1年時には140キロ程度だったが今では150キロを超えるようになり、プロ入りを果たした。
師匠からは入団前に食事をし、「頑張れよ」と声を掛けてもらったという。
即戦力が期待される左腕。目指すは先発ローテーション入りだ。自主トレでは広島流の厳しい練習メニューにも「細かいところまで意識してやっているのでとてもためになっています」と充実感をにじませた。
早く本格投球を見たいところだが「いつでもブルペンに入れる状態ですが、捕手を座らせるのはキャンプインしてからです」とじっくり調整して、万全を期すつもりだ。
もう一つの武器である右打者の内角を突くクロスファイアと“火の玉”。ベールを脱ぐ日が待ち遠しい。