広島からドラフト２位で指名された森翔平投手（２３）＝三菱重工Ｗｅｓｔ＝が７日、神戸市内の中華料理店「神仙閣」で入団交渉を行い、契約金７５００万円、年俸１２００万円で仮契約した。背番号は未定。即戦力左腕は、チームメートになる森下暢仁投手（２４）からカーブの極意を学ぶことに意欲を示した。“森下カーブ”で、開幕ローテ入りを狙う。（金額は推定）

　金びょうぶの前に立った森は、即戦力としての自覚を強くにじませた。寄せられた期待は、肌で感じている。「即戦力として評価されてると思う。先発を狙っていかないといけない。開幕１軍で先発ローテに食い込めるようにしていきたい」と開幕ローテ入りを目標に掲げた。

　緩急を駆使した投球スタイルが武器でチェンジアップ、カーブが持ち球。カーブの使い手のお手本は、来季３年目の森下だという。縦に大きく割れる、独特の軌道に「すごく特徴的。いいカーブだと思っている。使いどころや、どういうイメージで投げているのかを聞きたい」と“森下カーブ”の吸収を心待ちにした。

　打者の目線を変えるのが自身のカーブ。追い込んで三振を狙う際には「少し強めに投げてワンバウンドを放る場面もある」と決め球にもしている。森下とは同い年。面識はないが、ひと足先にプロで活躍している姿からは刺激を受けている。「全ての球が一級品。実績も残しているし、何でも聞いていきたい」と技術向上へのヒントにしていく。

　目指すのは、勝てる投手。「いい時でも悪い時でも、試合をつくって勝ちにつなげられる投球をしたい」。頼もしさにあふれた２３歳が、１年目からフル回転する。

　◆森　翔平（もり・しょうへい）１９９８年１月１日生まれ、２３歳。鳥取県出身。１７７センチ、８０キロ。左投げ左打ち。投手。鳥取商から関大へ進学。４年時には神宮大会準優勝。社会人の三菱重工Ｗｅｓｔに進む。最速１５０キロの本格派左腕。