広島・山口翔投手（２２）が２８日、大瀬良大地投手（３０）が中心となって来年１月に沖縄で行われる合同自主トレに参加し、フォーム修正を図ることを誓った。２年連続で１軍登板なしに終わった高卒４年目右腕。背水の覚悟で大瀬良塾に学び、エースから飛躍の糧を吸収する。

　不退転の覚悟をにじませた。昨年に続き、山口は合同自主トレ参加を志願した。「人間的にも成長しないといけない。足りないことだらけ。大地さんの野球に対する姿勢を学びたい。憧れの人ですし、球界を代表する投手。一歩でも近づけるように。一緒にやるだけで満足せず、いいものは取り入れて自分のものにしたい」との構えを示した。

　今季は開幕直後に故障で離脱。７月に実戦復帰を果たしたが、ウエスタンでは６試合に投げて１勝０敗ながら、防御率は１４・６３。２年連続の１軍登板なしに終わった。

　安定感を取り戻すため、投球フォームの修正を沖縄でのテーマに掲げた。昨オフには自身の投球動画を大瀬良に送っていたといい、「なかなか直接会えなかったので、フォームを見てもらいたい。今は肘が下がって、サイド気味になっている。それだと球にも力が伝わらないし、肩も全然上がっていない。そこを直せるようにしたい」と意気込んだ。

　「ここ２年何もしていないですし、来年がラストチャンスだと思う。次がダメだったらもう終わり。とにかく結果を出さないといけない」と危機感を募らせた２２歳。偉大な師匠から生きる術を学び、３年ぶりの１軍登板につなげる。